監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
撮影:北信康
音楽:遠藤浩二
原作:高橋のぼる『土竜の唄』
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正義感は極めて強いながら警察署きっての問題児の巡査・菊川玲二(生田斗真)は、上司からクビと言われてしまう。しかし、内実は関東一の広域暴力団・数寄矢会の轟周宝(岩城滉一)を逮捕するため、モグラこと潜入捜査官になれという命令だった。偶然にも傘下の阿湖義組若頭・日浦匡也(堤真一)と親交を深めた玲二は、数々の試練に見舞われながら轟に近づいていく。
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合格!
誰もが楽しめる映画作りはこの人:三池崇史に任せとけってことなのでしょう。今回も、無難ではなくちょっと危なっかしい感じで楽しめる映画を作ってくれたと思います。
こうなるんだろうなあ……と、想像したらそのとおりのギャグをかましてくれて、それがちゃんと笑えるものになっているのだから、やはりその手腕は信用できると思います。
ただ、生田斗真は、演技がうまいと思っていたんですが、この土竜の唄でちょっとそれを疑うようになりました。大声張り上げて怒鳴っているばかりで表情の種類もなんだか少ないのではないか、と。それでも、周りの錚々たる顔ぶれ、役者陣の中で埋没しない演技を見せているのはすばらしいです。
なんだ、この上から目線は。
門番の出番が多くてうれしかったです。門番とは、厚労省麻薬取締官を演じた皆川猿時のことです。わかる人にはわかる、ほとんどの人にわからないネタでごめんなさい。
それにしても、三池崇史のエロ表現って毎度毎度うまいですよね?
さて、続編がありそうな終わり方でしたが、この監督はいつも続編をにおわせておいて続きをやらない人なので、わかりません。期待せずに、三池監督の次回作を待つとします。