205.くもりときどきミートボール
2009年アメリカ。フィル・ロードとクリストファー・ミラーの2人による脚本、監督。原作の絵本がある。
離島に住むフリントは少年の頃からとんでもない発明を繰り返してきたが、方向性が間違っていて大失敗ばかりだった。そんなとき水を食べ物に変える機械を発明する。それは成功して、嫌われ者だったフリントも市長はじめ町の人気者になったが。
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食べ物を大切にしないものですから、観ていてあまり良い気分にはなれません。
あと、フリントの発明はすばらしいと思います。失敗とはいうけれどその内容は超科学です。ちょっと人類の先を行き過ぎているから失敗に見えますが、もっと尊敬されてもいいし理解されてもいいはずです。この違和感はなんとかならないものでしょうか。
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206.復活の日
1980年公開、深作欣二監督。小松左京の同名小説を原作とする。
盗まれた生物兵器が事故により世界中へ蔓延した。人類を含むほとんどの脊椎動物が死滅した。南極にいた各国の観測隊員863人と潜水艦乗組員のごくわずかが残された。
再建の道を模索する中で、ワシントン周辺で石油採掘を原因とする巨大地震が予測された。ワシントンの自動報復装置が地震を敵の攻撃と誤認して世界中にICBMを発射することがわかったため、南極の彼らがワシントンの装置を止めに行くが。
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日本が大作やSFに手をつけるとひどいことになると思います。
深作欣二監督も年齢を重ねてとうとうおかしくなったのかこんな作品に手出ししてしまったのですね。世界中を舞台とするためよほど頑張らないとびっくりするような駄作になるのですが、まさかの超大作として観ることのできる作品に仕上がってしまいました。当時の角川映画もたまにはこういう良作を作っていたわけです。深作監督は「宇宙からのメッセージ」という怪作をやらかしていますのでSF方面はまったく信用していなかったのですが。
それにしても地震の原因が人為的なものだというところも悲劇です。何もかも人類のせいです。