やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

2013年鑑賞映画作品/58・59・60感想

58.ドラえもん のび太の恐竜
 1980年公開。劇場版ドラえもんシリーズ第1作。
 偶然発見した恐竜のタマゴの化石をのび太が孵化させた。生まれた恐竜に「ピー助」という名前をつけて育てていく。
 絵がちがうものですから、少々入り込みづらいです。もちろん、声は大山のぶ代ですけどね。
 あと、ドラえもん映画のジャイアンはいいやつというイメージがありますが、今作ではそれが当てはまりません。スタッフロールに入る前のジャイアンの最後のセリフも「スネ夫、宿題見せろよな」ですからね。
 大きくなったピー助の声がかわいくないですなあ。
 のび太くんが作中でびっくりするくらい成長します。
 悪者の名前があまり出てこない、悪者側がほとんど描かれないなど、洗練された話運びといった感じで好印象です。ドラえもんの道具がうまい具合に伏線となっていますし。
 あと、ドラえもん映画シリーズで、この作品については解決してくれたのがタイムパトロールです。最後はオトナですよ。ますます好印象です。TP巡視船が不釣り合いなミサイルを載せているのは笑ってしまいますが。

59.ドラえもん のび太の大魔境
 1982年公開。劇場版ドラえもん第3作。
 冒険したがりのジャイアンスネ夫がいつものようにのび太に無理を言う。のび太ドラえもんに泣きついたことで、彼らはアフリカ(当時のザイール付近)を探検することに。
 動物虐待じゃないかと思える場面が多くあって、だいぶ気にしてしまいました。ワニの口を槍が貫くという残酷な場面もありまして、なんだか時代を感じます。巨神が空中戦艦を投げたときはおそらく大勢死んでいるはずで、ドラえもん劇場版はけっこうシリアスなんだなと思いました。
 今回はジャイアンが主人公ですね。のび太に対して無茶なことをするジャイアンも最後はちゃんと勇気を見せてくれるので、まあ、良しとしましょう。

60.ブレイブハート
 1995年公開。メル・ギブソン監督作品。13世紀のスコットランド、残虐で冷酷なイングランドエドワード1世の侵略により家族を殺害されたウィリアム・ウォレス。成長した彼は結婚した妻も殺害され、復讐を誓う。圧政に苦しむスコットランドの民衆の支持もあり、彼の抵抗運動は熱を帯びていく。
 実在するウィリアム・ウォレスの生涯を描いた作品だそうです。でも、かなりの脚色をやっているようです。
 激しい戦闘場面、美しい原野、当時の家屋や城内を再現した美術、どれも95年の作品にしてはよくできています。すばらしいです。
 ただ、イングランド軍の精鋭と訓練無し寄せ集めの農民軍が渡り合うのは違和感がありました。そんな部分も、力押しによって気にしないようになったような、そんな作品です。
 イギリスなんて国はなくて、今もイングランドスコットランドの間で争いがある、そういう状況をちょっとだけ垣間見る作品です。
 ちなみに、どこかに白い自動車が映っているらしいのですが、わかりませんでした。