あらすじ:
ブライアンは元CIAの凄腕工作員だ。前作では、フランスで誘拐された娘キムを救うために単身でパリに乗り込み、アルバニア系人身売買組織を壊滅させた。
すっかり平穏な生活を取り戻したブライアンだった。イスタンブールでの要人警護任務を終えた彼のもとにキムと別れた妻が遊びに来た。しかし、ブライアンに復讐したい組織が今度はブライアンと妻レノーアを誘拐する。
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面白かったです。
前回に比べるとハラハラドキドキはなくなりました。何しろ、前作でのブライアンがあまりの無敵ぶりを披露していたからです。そのときの記憶があって安心感を与えてくれていたというのもあるでしょう。
娘キムも活躍します。捕まっているブライアンの救出に奔走するキムは、まるで孔明の指示どおりに確実に任務をこなす趙雲のようでした。
キムはがんばりましたが、レノーア救出とまではいきませんでした。自由になったブライアンのお父さん無双が始まります。レノーアを捕まえている敵を追うわけですが、人質をとっている側がなぜ逃げてしまうのか。笑ってしまいますよ。お父さん、強すぎます。
敵の最期なんて、ほとんど諦めている状態ですからね。壁際でぶるぶるがたがた震えているではありませんか。
敵が不憫ですらあります。
それにしても、巻き込まれたイスタンブールの人々も敵組織以上に不憫です。いくらなんでもひどい目に遭いすぎですよ。タクシーを破壊されるわ、警察官なんて撃たれてますからね。全然関係ないのに。
キムの投げた手榴弾で何の罪もない車が一台お釈迦です。
これは、後でアメリカ政府からお詫びがあったのでしょうか。気になります。
ブライアンとキムはむちゃくちゃやりすぎました。間違いなく、トルコ入国が二度とできないでしょう。(28)