やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「LOOPER ルーパー」を観た感想

あらすじ:
 タイムマシンの開発が実現するも、法律で使用が禁じられている近未来。法を恐れぬ犯罪組織が、消したい標的をタイムマシンで30年前に送り込み、そこにいる「ルーパー」と呼ばれる暗殺者に標的を殺させていた。凄腕ルーパーのジョーはある日、いつものようにターゲットの抹殺指令を受けるが、未来から送られてきた標的は30年後の自分自身だった。

 思っていたものとはちょっと違います。それはなぜかというと、念力を使うことができる新人類の登場です。世界の1割ほどの人間が念力を使います。それはせいぜい手のひらでコインを浮かすことができる程度です。
 ただ、この念力がたいへん重要です。物語に強くかかわってきます。
 タイムマシン以外にこんな要素があったなんて、予告ではいっさい触れられてなかったと思います。
 物語はタイムマシンや念力が中心ですが、とてもわかりやすい構造です。話の流れも予想しやすいものです。
 新鮮な感じのしない、王道の時間ネタだと思います。
 若いジョーの目の前にいる少年がいずれは将来の犯罪王レインメーカーになる、どう考えてもそうなりますし。
 ただ、そういう予想しやすい王道の安心できる物語という点で評価すべきでしょう。
 老いたジョーが若いジョーに「おまえは自分のことしか考えていない」と叱ります。それがエンディングで、若いジョーが初めて他人のために行動を起こすわけです。その行動がループを閉じていくこととなります。
 このエンディングだって、王道でしょう。
 安心できる王道じゃないですか。伏線もしっかりしています。それも安心できる点です。
 最大の見所は、若いジョーを演じるジョセフゴードンレヴィットが30年の月日とともにだんだん老けていく様子です。ハゲていって、老いたジョーを演じるブルースウィリスへと変化していく様子です。頭髪の変化で笑ってしまいます。途中のハゲちらかす段階がダメでした。笑いました。(27)