2021年1月日本公開
監督:ヨン・サンホ
脚本:パク・ジュソク、ヨン・サンホ
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あらすじ:あれから4年、元軍人のジョンソクは香港で生き延びていた。2000万ドルの紙幣を積んだトラックがインチョンからソウルに続く道にあるためそれを奪って香港へ戻るという闇の任務を負ったジョンソクは他に3人の韓国人と共に半島へ渡った。トラックを発見したものの民兵組織に3人が殺害されてトラックも奪われた。そんなジョンソクを母娘たちが救った。彼らはトラックを利用して香港へ渡ることを画策したが果たしてうまくいくのか。
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ファイナル・エクスプレスが面白すぎて、どうやっても超えられないことをファイナル・ステージが証明してしまったかもしれません。ファイナル・ステージも面白いけどどうしても前作と比較してしまいます。面白いけど、ちょっとなあという感じです。
それにしても、韓国という地理条件はゾンビ映画にとって最高の地でしょう。三方を海に囲まれていて、北には北朝鮮があるわけですよ。中国や日本とはまた違った民族が住んでいるのです。日中などの周辺国が封じ込めに成功すれば、韓国は最高のゾンビ天国となります。
というわけで、ファイナル・エクスプレス以降の世界はゾンビの拡大を防ぐことに成功しました。北朝鮮のおかげでもありますね。北朝鮮がどのように対応したのかはほぼ触れられていませんが、中国が北朝鮮に武器弾薬を支給して、北朝鮮が38度線でゾンビの北上を防いでいるのではないかと思います。北朝鮮の独力でゾンビ北上を防ぐのは不可能でしょう。どう考えても武器弾薬が足りないでしょう。そこで中国が支援しているのです。あと、もしかしたら日本やロシアなども北朝鮮を支援しているかもしれません。はい、妄想でした。
ファイナル・エクスプレスでは映画史上稀に見る極悪人が登場しました。あの社長に匹敵する悪い奴を今作でも出てくることを期待します。でも、なかったですねえ。
韓国から逃れた人々を差別する人々がいる、半島に潜入してみると頭のおかしくなった人々がいる、これらは予想の範囲内です。想像を超える社長みたいな奴が出てきませんでした。
だけど、前作と同じくやさしい人々もいます。前作では助からなかった人が助かります。やさしさが増えたかもしれません。
前作よりもファンタジー色が濃くなったとも言えます。作中で多く展開されるカーアクションについてはちょっとやりすぎではないでしょうか。
ゾンビだらけの半島へ潜入する理由を見つけてもらって、続編を見たいなあとも思います。