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- 価格: 14,900円
まずは結果から。
まあまあ面白かったです。
ビリーとピーターはたった二人でアスレチックスという球団全体を敵に回して戦います。球団オーナーは二人の改革に対して黙っていますが。球界のこれまでの常識をひっくり返す改革ですから。敵だらけになるのは当然です。
某ラッパーがこの映画の感想として、本来ならビリーは悪者であってもおかしくないことをやっていると語っていました。
そのとおりです。ピーターは球界の選手を数字のみで見ています。個人の性格、見た目などは一切見ません。ビリーはピーターが出してくる数字のみで動きます。数字しか見ない。現実なら、現場から文句ばかりになります。数字だけで判断されたらやってられませんよ。
そのへんが確かに悪者に見えます。
ただ、私は、彼ら二人に反発するアスレチックス監督やスカウトなども悪者に見えました。この映画が監督やスカウトを悪者のように見せてきたためなのかもしれません。
それで、私自身としては客観的に観れた部分もあります。
でも、正直なところ、ピーターには特に感情移入していました。数字しか見ない、パソコンのディスプレイしか見ない、引きこもりのデブです。そんな彼の考えが通じたときに彼ははっきりと喜びを表現します。そのときの彼が輝いて見えました。
さて、数字しか見ないということで、ピーターが入団させるべき選手をピックアップします。その選手は性格が悪かったり、薬物をやっていたり、見た目が悪かったりするわけです……ところがね、その性格が悪いとか薬物とか見た目悪いとかそんなことないんですよねえ。そこがちょっと映画としてはおかしい点です。
さてさて、そんなビリーも、数字しか見ないとか試合は観戦しないとか。ところが、途中からビリーは監督やコーチみたいなことを始めます。選手とコミュニケーションを取ります。教育します。そんなことをされたらビリーが良い人にしか見えてこないです。
ああ、なんか、やっぱり、ビリーとピーターに感情移入してたなあ。ううん、客観的に観てなかったかもしれません、ごめんなさい。