やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「アイ・アム・ナンバー4」を観てきた(ネタバレ)

 初公開日から遅れること3日、ようやく観てきました。日曜日のレイトショーはガラガラですね。
 さて、この映画について予告しか観ていなかったので何も知らずに観ました。なんか、クソ映画の香りがするのと、もしかしてアベンジャーズにつながるのかなととぼけたことを思っていたのですが。まさか、こんな内容だったとは。タイトルが出るまでにナンバー3とやらが襲われて殺害されるわけですが、ナンバー3の人を襲ったのがどうみてもエイリアンです。あー、これって「運命のボタン」とか「フォースカインド」みたいな残念な方向へ転がるのかと思ったのですよ。
 まあ、何のことはない、とても簡単なお話です。主人公はエイリアンでして、宇宙の暴れん坊から逃れるために地球に潜伏してますということなんですね。それで1〜9番目までの人がいて、主人公は4番目、1番と2番が殺害されて、3番目が映画の冒頭で死んだので、次はおまえだ。ちなみに1〜9の人たちはどう見ても地球人で、けがをしても赤い血が出ます。
 逃亡生活を続ける4番目は居場所を転々として、この映画では高校生として振る舞っていて、なんのことはない、女の子に恋をしてしまい、そこから襲撃者に居場所がバレててんやわんや、と。
 ちょっとねえ、おかしいところがあるんですよ。たとえば、主人公は力を発揮すると手が光るのですが、学校で誤って光らせてしまったところでなぜか自宅でも同時に窓の向こうが光る場面がありました。これは何の意味があったのでしょうか。
 あとは、主人公が恋をした女の子はカメラが趣味ですが、主人公が勢い余って学校のいじめっ子をぶっ飛ばす瞬間を撮影していましたというか、その瞬間の写真がありました。でも、そのとき女の子はカメラを構えていなかったはずです。あれれー?
 役者の皆様が驚きの表情を見せたときの下手っぷりとかも気になるところです。
 不安を抱えつつ、あー、この映画、間違いなく続編があるなあと途中で思いました。そして、個人的なことでびっくりしました。主人公がiPhoneを持っていてですね、メールが来てピロリン、着信があってポンポロリンと鳴るのです。私はその瞬間ポケットの中のiphoneを慌てて出そうとしました。(わ! 電源切ってなかったのかよ!)と。電源は切ってましたけど、こういう場面が4回くらいあってそのたびにドキッとして、学習しない私でした。
 ところで、主人公が彼女さんとお化け屋敷に行きますけど、あっちのお化け屋敷はめちゃくちゃスプラッタなんですね。怖いというよりもびっくりするか気持ち悪いです。
 それで、舞台の高校ですが、さえない男にちょっかいを出したり、転校してきた主人公にちょっかいを出す絵に描いたような悪ガキ集団が出てきました。こいつらにはちょっと笑いました。この2人にけっこうひどいことをするのですが、最後はリーダー格がまさかの。おい、それはおかしいだろ。最後の最後までやらかしていたくせに、どうしてエンディングでいい子ちゃんに転がったんだよ。
 犬ですかね。ああ、この映画も犬映画でしたね。大活躍していますのでぜひ応援してあげてください。犬が相手する化け物がだいぶ強くて犬は苦戦するのですが、この化け物がすべって転んで犬に止めを刺せずに逆襲を食らうというコントがあります。びっくりしたわ!
 敵エイリアンもおちゃめなところがあります。主人公たちとちがって見た目からして凶悪な宇宙人なのですが、見た目といっても顔(ギザギザの歯、鼻の両側にエラみたいなものなど)が凶悪なのですが、それを利用して幼い子どもを脅かすんですよ。こいつらも悪ガキかよ!
 なんかもう、いろいろと突っ込みどころがあります。主人公も力を試すために街灯を壊したり。それはやっちゃだめだよね。正義の感じがしないよね。地球はすばらしいみたいなことを言ってるけど、だったら2つ目の街灯を壊したらだめでしょ。そんなことをしていたら敵に見つかるのは当然です。そうだなあ、クソ映画なのかもしれないですが、ナンバー6が出てきます。このナンバー6がかっこ良すぎてすべてを許してしまいました。声もハスキーときたもんだ。声についてはハスキーでないほうが正直良かったんですけど。
 おかしいな、ダメなはずなのになんだか面白いよくわからない映画でした。以上です。