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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「インデペンデンスデイ リサージェンス」(3D吹替)鑑賞感想


2016年7月9日公開
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ディーン・デヴリンローランド・エメリッヒ
製作:ディーン・デヴリン
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あらすじ:1996年のエイリアン侵略から20年が過ぎた。エイリアンの技術を回収して地球人類は復興を果たした。しかし、エイリアンは再び侵略を企てていた。そのエイリアンが送ったものなのかどうかわからない球体が月に出現した。地球人類はそれを破壊してしまう。デイヴィッド(ジェフ・ゴールドプラム)はそれを回収して調査しようとしていた。直後にエイリアンの宇宙船が出現した。月の基地を破壊しつつ米国東海岸から欧州まで覆い尽くすように着陸した。その直径は4800キロもあった。宇宙船の中心が大西洋で掘削を始めた。地球のコアを吸い上げるのが目的と思われた。果たして、人類はエイリアンの再襲撃を撃退できるのか。
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 2016年公開となりました。あれから20年です。作品の中の時間も20年経過したことになっています。
 ウィル・スミス演じるヒラー大尉は家族を残してテスト飛行中に事故死していることになっており、写真のみの登場となっています。地球の英雄になっています。
 ほとんど読書しない私ですが、前作は小説を買って読んだくらい好きでした。小説では札幌が無傷です。エイリアン撃退のために活躍していました。それが今作であるのかどうか、ないだろうなあと思っていたら、なかったです。残念です。
 今作で活躍したのは、アメリカは当然ながら、中国でした。中国はもはやハリウッドの世界では地球を救う重要なパートナーとなっているようです。
 今作での注目は、やはり大都市破壊の派手な映像とエイリアンの撃退方法です。せっかく復興した米国東部と欧州が派手に破壊されたものの、前作で感じた美しさを伴うような炎の津波に飲みこまれる大都市というのはなかったです。4800キロという巨大な宇宙船が着陸するために破壊されたというだけですね。
 今作のエイリアンは予告では重力を操って大都市を破壊するような感じでしたが、予告の重力操作は宇宙船が軟着陸するために重力を操作しただけでありそれがたまたま近くの大都市に影響を及ぼしただけのようです。ロンドンがその餌食となりました。
 着陸するとき宇宙船が足を下ろすのですが、4800キロの宇宙船の足ですからとにかく巨大です。その足がニューヨークを破壊していきました。巨大な熊手が大都市を引っ掻く感じです。
 さて、そのあとはエイリアン撃退へ注目します。その撃退をできるのかできないのか、ドキドキする展開を期待するところですが、どうすれば撃退できるのか宇宙船が巨大すぎて目的が見えづらいです。撃退する方法が見えてこなくて、ドキドキというよりも敵が強すぎてよくわからない状況になってしまいました。エイリアンが強大になったのはわかるけど、撃退できる方法を地球人類も前回のエリアンから回収した技術をもっと利用していくべきだったでしょう。人類は団結しました。防衛軍を創設しました。ところが、それが最初の攻撃でほぼ一蹴されてしまいます。地球を覆う防衛網と宇宙を飛行できる戦闘機がそろっていたのですが、ほとんど役立たずでした。なんだよ、それ。もっと活躍してくれよ。実はこんな奥の手もあったんだぞというのを見たかったのですがね。
 ちなみに、バリアですが、今回は宇宙船を守るのも当然ながらまた違う使い方がありましたのでそちらは実際にご覧ください。
 そのバリアを破る攻撃手段も用意できたのかなあと思いきや、単なる力押し、集中攻撃でなんとかするだけでした。
 ドキドキに欠ける今作でした。盛り上がりが足りないです。あと、次の作品があるとしたらどうやら地球を飛び出してエイリアンの本拠地を叩きに行くようです。古い世代が新しい世代に次の時代を譲るために何ができるのか、それもご覧ください。