やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「メンインブラック3・MIB3」(3D吹替)を観てきた感想(ネタバレ)


あらすじ:1969年にエージェントKが逮捕した凶悪エイリアン・アニマルボリスが刑務所を脱獄した。ボリスはKへの恨みを晴らすため1969年にタイムトリップする。すると、Kが2012年から姿を消した。1969年に死んだことになってしまった。その上、アニマルボリスの操る大艦隊が突然出現して地球を襲い始める。そこでエージェントJが1969年にタイムトリップしてKの死を防ごうとする。
 ボリスを逮捕するのではなく殺さなければならない。それで未来を守ることができる。しかし、ボリスと共に、誰かが必ず命を落とすことになる。それは、なんとJの父親だった。突然明らかになるJの父親の死。
 地球を守るためJの父親も英雄となった。

 3Dで鑑賞してきましたけど、2Dでもいいと思います。3Dとして面白い映像なんてほとんどなかったですから。ただ、3Dの欠点である、3Dメガネを通して観たときの暗さがなかったです。
 1969年にトリップした先では五次元を見ることができるエイリアンが出てきます。あらゆる可能性の未来を見ることができるらしいです。どの未来になるのかは本人にもわからないようですが。そのエイリアンをナビとして、アニマルボリスの野望を打ち砕くわけですな。
 物語としては面白かったですよ。予期せぬ未来、回収される伏線。
 ただ、Jがトリップする前にトリップの方法を教えてくれたエイリアンがいろいろしゃべっていたのは気になります。もとの2012年に戻ったらどうのこうの言っていたような気がします。でも、2012年に戻ったJとそのエイリアンが会うことはありませんでした。
 それにしてもKを殺しに行ったボリスも詰めが甘いですよ。あとからJが追いかけてくる可能性があったわけで、それにKを簡単に殺せるかと言えばそうでもなかったわけで。準備不足だと思うのですよ。計画性がないから、イライラしました。
 あとは、ボリスを追跡するJとKなんですが、ひたすら宛てもなくフラフラしているようにしか見えない場面が多いと思います。そのあたりも詰めが甘いです。特に、KがJを連れてパイを食べに行く場面ですが。捜査に行き詰まり、ヒントを得るためにパイを食べるという意味だったのでしょうけど、あまりにも意味がなさすぎます。確かにヒントは得られましたけど、もっと他に良いヒントの見つけ方があったのではないでしょうか。
 あと、エイリアンの扱いは相変わらずひどいです。イルカとかクジラのことは大切にするくせに、イルカやクジラよりはるかに知的なエイリアンに対しては殴る蹴るどころの騒ぎではありません。シリーズを通して、この点はひどいです。エイリアンがそれくらいひどいことをされても丈夫だというのはわかりますけど、強靭な肉体を持つ人をいじめて良いわけではありませんからね。
 なんだかなあ、すっきりしない映画ですなあ。Jの父親を殺してお涙ちょうだいとか、それも軽薄ではないでしょうかね。
 最低限の面白さはありますけど、所詮は最低限の面白さというところです。