やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦」を観てきた

http://shinchan-movie.com/
 4月18日、観てきました。観客は少なかったです。10人くらいかな。お子様もいらっしゃってましたが笑い声が多々起きるものの私語はなく、良い環境での鑑賞となりました。なんか、私はこの年齢だから笑ったら負けという変な考えが起こってしまい笑いをこらえていました。笑うところは多かったです。
 ただ、期待するほどの面白さはなかったです。ヤキニクロードくらいのレベルかな。大量のオナラが出る恐るべきイモを巡る話なのですが、そのイモを最初に食べた野原一家はすぐにオナラを出して酷い目に遭っていました。ところが、次にそのイモを食べるシーンではオナラが出るまでに時間がかかっていて、この違いは何だろうなというところです。
 あと、そのイモを開発した博士によるオナラがもたらす被害なのですが、地球環境にかかわるものなんだそうですね。ところが、そのあとそのオナラを使って悪企みしている人たちによる説明では地球環境とは関係ない、ちがう被害が出ることになっているんですね。一貫していなくて疑問が残りました。
 手に汗握る緊迫した場面がなくて拍子抜けです。全体的に派手なところもなく地味でした。
 ただ、やはりクレしん映画といえば家族愛を訴えるところにあります。それについては泣かされました。野原一家が小さな食卓を囲んで、しんのすけをだましている少女もその食卓にいていっしょに食事をしました。フード理論というものによればこの少女がのしんのすけ側につくのは確定したわけで、結果的にやはりしんのすけとともに悪事を防ごうと奮闘しました。悪事を働く連中は酒ばかりでして、フード理論にきれいに当てはまる内容でした。
 その家族愛についてですが、少女の家族がですね、少女に対する愛がないわけで、少女の家族も家族愛を持つようになります。結果的にはなりました。でも、段階を踏んで家族愛の大切さに気付いていくという部分が少女の中でしか起こらないわけです。少女の両親は段階を踏まなかったので不満があります。この映画を観た人なら「家族愛じゃないだろ」と思うでしょう。たしかに、親と子の正しい関係とは何か、子の巣立ちなどがテーマだったとは思います。子持ちの方はどんなふうに感じたんでしょうねえ。気になります。
 ほかに良いところとしては少女一家についている家政婦です。良いキャラでしたよ。しっかり見せ場もありまして。しんのすけと出会うことで変化しつつある少女に気づいていたようですし。
 ところで春日部なのですが、テレビのほうでは春我部と表記されているはずですよね。でも映画のほうは春日部なんですね。今までの映画はどうでしたっけ。
 少々おすすめしがたいいまいちな映画となりましたが、ギリギリ及第点かなあ。それはひいきにしすぎかな。悩みます。以上。