やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

かずら橋をがっつりと


 大学時代の友人がわざわざ徳島まで来てくれまして、私が徳島を案内することになりました。
 4月23日と24日のお話です。23日は、兎にも角にもうずしおを観光してもらって、そのあと小松島のステーションパークにある世界一のたぬき、眉山からの夜景を楽しんでもらいました。徳島観光といえば第一にうずしお、第二に……何ですかね。上の写真は小松島のたぬき像です。
 さてさて、24日はかずら橋を案内させていただきました。朝、彼が泊まっている徳島市内のホテルへ向かいまして合流。私が案内するとか言いつつ、彼の車の助手席に乗せてもらいました。てへへ。ありがとうございます。彼の車はアウディのTTというものだそうで、欧州車ですね。たぶん、以前に彼から写メで見せてもらってたはずなのですがすっかり忘れていて改めて驚きました。まさかのクーペですよ。23日に彼の車を初めて見たときはかなり興奮しましたけど。そのTTの助手席に乗せてもらって、徳島インターから徳島県西部の池田へ向かったのでした。
 徳島自動車道を一路西へ。最初のパーキングエリアである上板に着いたところで、徳島みやげは何があるのか確かめました。地元のみやげでどんなものがあるのか意外と知らないもので、よくあるまんじゅうとかいろいろありましたねえ。すだちを使ったものとか鳴門金時を使ったものとか。そういえば和三盆もあったなあ、などなど。あと、彼いわく徳島ではかりんとうが有名?らしいのですが、私にはよくわかりませんでした。
 この上板パーキングから、なんとこのTTを運転させてもらえることになりました。内心、かなり喜びましたよ。ありがとうございます。ただ、喜びつつ、ものすごく緊張していました。右ハンドル車なんですが、ウインカーが左にあって、ワイパーが右だったんですよ。それで私はウインカーを出す時ワイパーを動かすというドラマみたいなことをやってのけました。ペーパードライバーじゃないんですけどね。彼が「やった!」と。
 上板パーキングから本線に戻り、流れに合わせつつさらに西へ。この時既にハンドルを握る手はかなり汗が出ていました。普段私は片手運転だったり、ハンドルから手を放してオーディオを操作したり自然とやっています。このときばかりは両手でがっちりとつかんでいました。私の車はプリウスです。プリウス運転中は燃費が気になったりガソリンエンジンが回っているかどうか気になってディスプレイをちらちら見たりするのですが、今回は前を走る車をじっと見つめていました。
 TTは車幅がけっこうあるらしくて、「もうちょっと左に寄って」と言われました。ううん、車線のどのあたりを走っているのかよくわかりませんでした。
 この車、なかなかのパワーですね。200馬力。マツダアテンザやRX8を試乗したことがありますけど、車のことを詳しくない私にとっては余裕すぎるパワーを感じました。アクセル踏んだら車が苦しまずに加速していく感じです。
 吉野川サービスエリアに着くと、お車をお返ししました。いやあ、緊張したわ〜。タコメーターとか速度計とか全然見る余裕がなかったです。

***
 徳島西部の中心地池田の町を抜けて国道32号から小歩危大歩危へ向かいました。途中、国道から3本ほどつり橋が見えていました。友人が渡ってみたいとのことで、駐車場のあるつり橋に行きました。このつり橋、名前が赤なんとか橋なんですけど、以前私は近くの駅に来たとき渡った覚えがあります。さて、このつり橋は因縁のつり橋となりました。人が通れるだけの細長いつり橋で、ぐらぐら揺れるのですが、途中う○こが落ちていまして、踏んでしまいました。とても柔らかかったです。むにゅうという感触がありました。このまま友人の愛車に乗るわけにはいかないでしょ!! たまたまウエットティッシュを持っていたので靴底を拭きましたよ。まったくもう。なぜこんなつり橋にう○こが……。どんだけ我慢できなかったんですか。
 小歩危大歩危の渓谷を見つつ、道の駅などに寄りつつかずら橋へ。
 友人は中国地方からいらっしゃいました。中国山地というのはたいへん緩く、山間部にもそれなりに町があったりします。しかし、今日は四国山地ですよ。たいへん険しいのです。徳島県だけでも標高1000メートルを超える山が85あります。そんな四国山地を見て友人は「すごいね」と言ってました。なんか勝ち誇った気分がしました。そんな険しい四国山地の急斜面にへばりつくように住んでいる人たちもちらほらいまして、そういう家を見た彼は、こんなところに住むことを選んだ住民たちを不思議がっていました。たしかに、住民たちの祖先は何を思ってここに住んだのでしょうか。ちなみにこの地域は平家の落人伝説がありまして、屋島合戦に敗れた平家がこの祖谷へ来たらしいです。こんなところなら源氏も追ってきませんわな。
 さて、そんな祖谷に着きまして、かずら橋へ。駐車場が有料であることに驚きつつ、さらにはかずら橋そのものが有料であることに驚きました。四国は有料の橋が多いですな。でも観光地の駐車場はどこも有料かな。やっぱ収入はほしいですよね。生活があるし。
 かずら橋というのは、「つた」という植物で造られたつり橋です。深い渓谷を渡るためにつり橋となっています。
 日曜なので観光客が多いです。渡っている人が多かったのですが、その人たちが予想外の橋の姿にキャッキャッと喜んでいました。私もまさかここまでとは思っておらずビビッてました。下手に歩くと踏み外すような危ない橋ですよ。普通のつり橋ならふざけて揺らしたりするんでしょうけど、さすがにそんなことしたら我が身が危ないです。
 かわいい女性が欄干にしがみついてかわいい声出していたのはなかなか良かったです。その欄干もつた植物でできていて、しがみつけるような代物ではないですが。
 かずら橋の周りにあるみやげ店ではどこもアユやアマゴの塩焼き、この地域の名物でこまわしが炭で焼かれていました。でこまわしというのは簡単に言えば、串にイモや豆腐を刺して味噌ぬって焼いてるものです。友人はアユとか好きらしいです。食べたらいいのにね。食べなかったですけどね。お昼のためにおなかを空けるとのことで。
 そのあとは大歩危にある「にし利」という徳島ラーメン店へ行きました。徳島ラーメンにするか、祖谷そばにするか彼に選んでもらいまして徳島ラーメンになりました。徳島には「ふく利」という有名なラーメンチェーンがありまして、その姉妹店ですかね? 店名の由来は西にあるからにし利です。大歩危徳島県の西端ですから。この店より西に徳島ラーメンの店なんてありません。
 味はなかなか良かったです。少々お値段が張りますが。個人的にふく利の味は好きなので、にし利の味も気に入りました。
 食べ終わると、友人との楽しい徳島旅もそろそろ終わりでございます。徳島県西部の中心地池田のターミナル駅阿波池田駅で降ろしてもらって別れました。さようならまた今度。こっちから行くこともたぶんあるんじゃないかな。

道の駅大歩危ボンネットバスが停車中。

道の駅の中にはこんなものが。

道の駅の妖怪屋敷とは何か。やだぁ興味あるぅ。入ってないけど。

かずら橋。

私のくつは27センチ。踏み外したら惨事になるかも。

かずら橋をちがう方向から。

かずら橋の有料駐車場、料金を支払う場所。無人なのか有人なのか。

徳島ラーメンのにし利。国道32号沿い。眺めが良いよ。