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「愛のむきだし」にすっかりやられた私が、園子温監督の最新作「冷たい熱帯魚」を高速道路を飛ばして観に行ってきました。はるか彼方の神戸で映画を観るなんて初めてですから、どんな劇場なのか全然知らなかったわけですが、若い人が大勢いまして、「あら、冷たい熱帯魚大人気ね」と思ったのでした。ふたを開けたらマクロスだったのですが。マクロスのポスター、エロいね。
それで、「冷たい熱帯魚」なんですけど。
もう、言葉が出なかったですよ。ずっと私自身が怒鳴られているかのようで、ものすごくビクビクしながら鑑賞しました。私にとってはムラタさんが怖すぎて、ホラー映画でした。2時間30分、ずっとぶるぶるがたがた震えていました。
主人公が怖かったのと、もうひとつ、凄惨なんですよ。もうね、ひたすらグロいです。
私はね、食い意地の張ってるデブなんですよ。幼い頃、屠殺場見学の帰りも肉を食ったくらいお肉大好きだったりします。でもね、この映画を観ておりますと、気分が悪くなってしまいましてね、胃がおかしくなって、せっかく神戸に来たんだからうまいもん（観音屋というチーズ料理店）食っていこうぜと考えていたのですが、その考えがふっとびました。劇場のシートの中で硬直していました。手を口に当てていました。
宇多丸さんによると笑える映画らしいのですが、それを期待していたのですが、笑えません。ずっと、本当に怖かったです。「あの、笑うところがないんですけど……」と。でも、1か所、肩をヒクヒクさせて笑いをこらえた場面がありました。最後のほうなんですが。ちなみにめちゃくちゃ凄惨な場面です。そのあと、娘さんの悲劇でも笑いました。「またか！」という感じで。
気になる部分としては、主人公のシャモトさんなんですが、最初どうしてゲロを吐いたのでしょうか。吐いた理由が全然わからないです。それと、同じくシャモトさんが最後にあんなことをするんですが、どうして？ 動機は何？
それと、画面の下に日時が出るんですけど、出す意味あったんですかね。確かに、「ああ、そのためだったのか」というのがあったのですが、でもそれのためだけに日時出したとは思えないのです。
始めのシーンの飯食ってる家族は愛のむきだしぽいなと思いました。タイトル出るの遅いね。
とにかく、この映画はすさまじいんですよ！ あと、18禁だから生徒さんはだめよ！
ハイテンショ〜ン！ ハイテンショ〜ン！
