やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「悪魔を見た」を観た

http://isawthedevil.jp/
2月28日、神戸まで行って、「冷たい熱帯魚」と「悪魔を見た」を観るために映画館をはしごしました。
それで、「悪魔を見た」ですが。
韓国映画です。映画館で観るのはシュリ以来でした。
まず、最初の10分で「またかよ!」と思いました。冷たい熱帯魚同様に凄惨なグロいシーンがありましてね。冷たい熱帯魚を観てやられた胃が落ち着いてきたところに再び強い衝撃がありまして、また飯を食う気力が失せました。この映画も18禁だったのね……オェ……
この映画はね、怒りを覚えましたよ。イビョンホン演じる主人公復讐者とチェミンシク演じるサイコ野郎の対決なんですがね。サイコ野郎に婚約相手を殺されて復讐者となった主人公がね、サイテーのクソ野郎になり下がっていったものですからカチンときました。サイコ野郎は当然死刑にするとして、この復讐者も死刑にしてやりたい! 復讐者は公権力を使える立場なのですが、よくわからん装置を使ってサイコ野郎を追跡します。それで、サイコ野郎を追い詰めるのですがね、追い詰めて復讐するのはいいとして、復讐者のやり方がだめだからひどい副産物があるんですよ。「こいつ、マジでサイテーだな」と思ってたら最後のほうで脇役が代弁してくれましたが、そんなもので怒りが収まるわけもなく。最後の最後に、復讐者はまたまたやらかすし! 仕掛けをサイコ野郎に施すのですが、あれはマジでカチンときました。
脚本というか、話の流れでちょっと突っ込める部分がありまして、それがあるから冷たい熱帯魚には劣るように思います。たとえばサイコ野郎がどこへ行くのか暴露しているにもかかわらずそのあと復讐者はサイコ野郎の仲間に行き先を聞きに行くんですよ。これは、はあ?となりました。
復讐者がサイコ野郎を追いかけるときは急ぐあまり道路を逆走するのですが、そういうシーンが3回ほどあって、もううんざり。逆走しすぎ。周りに迷惑かけすぎ。これって、二次被害を増やしているだけじゃないですか!
復讐者にも裁きが欲しかったなあ。婚約者を失ったり、そのあともいろいろ復讐者にはあるんですけど、それは復讐者自身が招いたことですからね。招いたことについてはしっかりと裁きを下して欲しかったなあ。
復讐のためなら何でもしていいわけではないですよ。周りを巻き込むな。
あ、気になったことがもう1点。「悪魔を見た」は2月26日公開なのですが、それにしては客がわずか5人。月曜とはいえ、少なすぎませんか。冷たい熱帯魚は10人以上いましたよ。
韓国のパトカーのサイレンってかっこいいですね。あと、韓国人はいちご好きですね。
とにかく、この映画を観たあとしばらくは飲食不能になります。ひでえ映画を1日に2本も観るもんじゃないですね。サイテーの1日となりました。まあ、でも、この「サイテー」は褒めているつもりですからね。