やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」(吹替)鑑賞感想(ネタバレ)

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2022年5月日本公開

監督:サム・ライミ

脚本:マイケル・ウォルドロン

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あらすじ:どこかの世界で少女を助けようとして命を落とす夢を見たドクターストレンジは、元恋人クリスティンの結婚式に出席した。すると、近くで自動車が吹き飛ぶ騒動が起きる。ドクターストレンジは結婚式会場から現場へ直行して対処しようとすると、夢に出てきた少女が一つ目の大型タコに追われている場面に遭遇した。なんとかして大型タコを倒して少女を救ったが、アメリカ・チャベスと名乗る彼女はマルチバースを行き来できる能力があった。その能力が狙われているとのことだ。ドクターストレンジは少女を守るため、アベンジャーズ仲間のワンダに助けを求めた。ところが、少女を狙っていた張本人はワンダだった。やむをえずドクターストレンジはワンダと対決することとなるのだが、果たして少女を守り、マルチバースの崩壊を防ぐことはできるのか。

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 ホラーだとは言われていましたが、ホラーでした。

 あと、ドラマのワンダヴィジョンを見ていないとわからない部分がありますね。だけど、ワンダが闇落ちした経緯はドラマと今作の間で起きたことだと思うのでドラマを見ていなくてもギリギリ大丈夫なのかもしれません。

 私の場合、MCU解説動画を観ていたのでアメリカ・チャベスを知っていました。アメリカ・チャベスを知らなかったらあまり楽しめないんじゃないかという疑いもあります。アメリカ・チャベスというキャラクターはワンダやドクターストレンジとはほぼ関係ないので、今作でアメリカ・チャベスをうまく使った脚本の大勝利といったところでしょう。

 そうです。物語がかなり滑らかに流れていくので126分という上映時間が一瞬でございました。あらゆる要素が盛りだくさんで、それらもうまくまとめた感じがあります。

 ただ、私としては、別の宇宙にいるファンタスティック4のゴムおじさんとキャプテンアメリカ(カーターのほう)と頭にフォークをつけたおっさん(私の知らないキャラ)とX-MENのスキンヘッド車椅子おじさん(演じているのはまさかのパトリック・スチュワート)とキャプテンマーベル(マリアランボーのほう)を瞬殺してしまったのがかなり気に入りません。

 別の宇宙の彼らだから一瞬で死んでもいい、そんなことがあってたまるものですか。死んだ彼らはイルミナティというアベンジャーズみたいなチームを組んでいたのですが、イルミナティはあまりよろしくないチームらしいです。だからといって死んでいいわけないじゃないですか。もうちょっと活躍させてもよかったと思うんですがね。

 それに、最後のワンダの扱いです。ヴィランとしてだいぶいろいろやっちゃいました。それなのにあの終わり方というのはどうなんですか。いろんな作品でワンダを悪者にしすぎています。かわいそう。

 というわけで、いまいちお話がよくわからない部分もありましたので近々上がってくるであろう解説動画で復習したいと思います。

映画「英雄の証明」鑑賞感想

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2022年4月日本公開

監督、脚本:アスガー・ファルハディ

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あらすじ:イランの古都シラーズ。ラヒムは借金を返済できなかった罪で投獄されている。一時出所した彼は、婚約している女性と会い、金貨を渡された。それを現金に換えて借金を返済して罪を赦してもらおうした。しかし、その金貨は女性が拾ったものであり、ラヒムは悩んだ末に持ち主を探し出して届けた。すると、刑務所は彼を称賛してテレビ取材を受けるように勧める。新聞にも取り上げられ、囚人を救済している支援団体から支援の申し出もあった。ところが、SNSでは金貨を拾って届けたことはラヒムの作り話だという話題で炎上し、刑務所や支援団体が手のひらを返すのだった。果たして、彼の行動が事実であるということは証明されるのか。

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 ファルハディ監督作品は別離以来の鑑賞となりました。面白かったのでぜひご覧ください。

 別離も観ているこちらの精神を破壊しようとする作品でしたが、今作も終始胃が痛くなる作品でした。ぐったりします。

 観るなら覚悟してください。

 ラヒムさんは追い込まれていくばかりです。

 もうやだ。無理。早く終わってほしい。見てらんない。

 ラヒムに金を貸したおっさんがめちゃくちゃ腹立つけど彼は何も悪くないので、腹を立てている私もSNSで炎上させている連中と同じです。

 タクシー屋のおっちゃんがめちゃくちゃいい人で、そこだけ救われました。

 ちなみに、イランにも菓子折というものがあるんですね。

映画「ホリック xxxHOLiC」鑑賞感想

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2022年4月公開

監督:蜷川実花

原作:CLAMP

脚本:吉田恵里香

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あらすじ:四月一日(わたぬき)君尋はあやかしを見ることができる。ある日、彼はミセにたどり着いて主人の侑子と出会った。いっしょに暮らすようになり、学校では百目や九軒と出会った。九軒にもあやかしがまとわりついていて、自分を犠牲にしてでもなんとかしたいと願うのだった。果たして、彼の願いの行方は。

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 原作未読です。内容その他諸々をいっさい知らずに鑑賞しました。

 いつもの蜷川実花監督かなと思いました。

 侑子が君尋に「考えろ」と言っていたのに、結局最後まで何も考えていなかったようですが、それでいいのでしょうか。

 スタッフロールでは、話題になっている「セクシー所作指導」を見つけることができました。ポールダンサーの先生なんですね。もうひとつ見つけたのは西野亮廣エンタメ研究所です。何かを協力しているようですが、いったいどういう研究所なのでしょう。調べてみるとオンラインサロンの名称でした。

映画鑑賞感想/消された女/WOOD JOB!  神去なあなあ日常/ゴールデンスランバー

消された女

2017年 監督:イ・チョルハ

 2021年公開のパーフェクト・ケアと合わせてご覧になれば面白いかもしれません。合法的に拉致監禁できるお話でございます。悪い奴はいるもんでございます。

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WOOD JOB!  神去なあなあ日常

2014年 監督:矢口史靖

 うちの家はカナダ産の材木です。いまどきの国産材を使うところも少ないでしょうね。材木を山盛りにして載せているトラックはたまに見るのですが。海外の伐採を動画で見ましたが、1本につき1分もかかっていません。そりゃあ安くなりますよねって話です。新人の育て方も変えていかなければ、国内の林業も未来はなさそうです。

 会長の態度はだいぶ好かんやつでした。ただ、よそもんを阻害しようとするこちら側の気持ちもわかっていただきたいです。外から何十年の間引っ越してくる人がいないのに、急に知らん人が来たら嫌ですよ。知らん車が通ったら警戒していますからね。というわけで、人口も減りますわ。

 三重弁はうちの血筋の関係もあって耳なじみがあり、いい感じです。バスが通っているという町まで2時間かかる山奥の村は三重県にないと思います。2時間も走れば津や四日市まで行けるでしょう。

 10年前から気になるのは、うちから見える山々が竹だらけになっていることです。昔は竹はあまりなかったのですが。

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ゴールデンスランバー

2017年 監督:ノ・ドンソク

 陰謀が壮大です。どこにでもいる普通の青年と言われていますが、過去の経歴はそんなに普通じゃないですよね。最後に流れる音楽の歌声が桑田佳祐に似ています。原作が日本だから桑田なのかなと思って調べてしまいました。

映画鑑賞感想/死にぞこないの青/ドクター・デスの遺産/ジャーヘッド

死にぞこないの青

2007年 監督:安達正軌

 なんちゅう気持ち悪い話でしょうか。こんなの耐えられませんわ。ひでえ話でございますよ。ええ感じで終わらせてますが、何もええことないです。ところで、あの橋は建設中の新東名ですよね。

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ドクター・デスの遺産

2020年 監督:深川栄洋

 このオープニングはまるで刑事ドラマの劇場版です。というわけで、北川景子の初見はセーラームーンの実写版でした。あのときはかなりの大根でセーラー戦士5人中で最も将来がなさそうだなと思っていました。綾野剛の初見は仮面ライダーファイズです。なんとなく覚えている程度です。蓋を開けたらふたりとも大活躍でした。

 それにしても日本は安楽死をめっちゃ嫌ってますね。

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ジャーヘッド

2005年 監督:サム・メンデス

 いつ、どこで起きた戦争なのか、そんなものはどうでもいいわけです。なぜならどんな戦争も同じですから。入隊して訓練を始めて、戦争が終わるまで、ずっと狂っています。派兵された人間の様子だけではなく現地民が被ったこともしっかり描かれているのは好印象です。

映画鑑賞感想/リズム・セクション/嘘八百/静かなる侵蝕

リズム・セクション

2020年 監督:リード・モラーノ

 ジュード・ロウが教える役をやっていると、こいつがすべての黒幕なのではなかろうかと疑うようになりました。コンテイジョンで悪い記者もやっていたし、何やら裏がありそうな方です。

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嘘八百

2018年 監督:武正晴

 日本版オーシャンズでしょうかね。口八丁手八丁でした。終盤で突然関係者が増えるのは解せません。

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静かなる侵蝕

2021年 監督:マイケル・ピアース

 アマゾンオリジナルです。見る前に出演者欄を見ました。するとオクタビア・スペンサーの名前があるわけですよ。エイリアンによる侵略なのに、オクタビア・スペンサーが出ているというのはいったいどういうことなんだ、何かがおかしいぞと思ったわけです。途中で、なるほどそういうことだったのかとなります。

映画「KKKをぶっ飛ばせ!」鑑賞感想

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2022年4月日本公開

監督、脚本:チャーリー・スティーズ

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あらすじ:無実の罪で投獄されていたブランドンは脱獄して姉のアンジェラに助けを求めた。兄のクラレンスとアンジェラが彼を迎え、放棄された農地の倉庫に隠れることになった。ところが、そこはKKKが根城にしていた。KKKに見つかった3人は残虐な方法で暴行される。クラレンスは命を落とし、ブランドンとアンジェラが復讐のために立ち上がるのだった。

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 愉快痛快爽快な残虐ショーかと思いきや、3人がボコボコにされてクラレンスはすぐ死んでしまうという展開にがっかりです。ポスターにだまされました。おのれ、TOCANA配給め!

 生き残ったブランドンとアンジェラは復讐を始めたあとも追い込まれてしまいますし、仕掛けを用意してKKKを殺そうとしてもうまくいきません。

 ちなみに、実話らしいのですが、詳しいことはわかりません。

 キンタマを焼かれる場面が最大の見どころだと思います。