やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

大山ケーブルカー全駅下車の旅 第1回(全4回)

 神奈川県のほぼ中央に位置する伊勢原市。その伊勢原市北部に大山寺と阿夫利神社があります。どちらも山の上にありますので参拝は苦労します。山の上というか中腹ですかね。登山できないけど参拝したい皆様のために大山ケーブルカーという乗り物があるというわけです。

 私は鉄道全線完乗しましたからもちろん大山ケーブルカーも乗ったことはあります。でも、途中駅で下車していません。そもそも山へ登るためのケーブルカーに途中駅があるなんて思いも寄らないし、知っていたとしても当時の私は全駅下車に興味がなかったのです。

 さて、全駅下車を目指すとなると大山ケーブルカーにも途中駅があり、これを下車しなければ達成にはならないのですから再び大山ケーブルカーに乗ることになります。それは、私にとって、とんでもない苦痛です。

 なぜなら大山ケーブルカーの下の駅は到達困難な場所にあるからです。普通の人にとっては到達困難ではないでしょうね。

↑石碑に「こま参道」の文字が彫られていますがご覧いただけたでしょうか。そして、写真中央に階段があります。

↑階段の前までやってきました。

「ケーブルカーまで15分」

「踊り場の数を「こま」で表示」

「こま参道は362段」

 体力のまったくない私にとって地獄だ! 362段の階段なんて! そんな地獄を2度も味わうことになろうとは。

 ケーブルカーまで15分で行けるわけなかろう。今回は2時間を想定しております。

 踊り場の数をこまで表示しているというのは、糸を巻き付けて回す駒のことですが、どうでもいいです。

↑こま参道は362段。ヒェ……

 冬の1月です。朝7時前です。最も寒い時間帯です。気温は5度くらいです。だけど汗だくになることを想定して、薄い長袖1枚の上に脱ぎやすいジャンパーを羽織っているだけです。

 この階段を回避する方法を常々探していました。警察に頼んでケーブルカー乗り場まで車で進入できる許可証を発行するという手段を検討しました。だけどそんなの面倒すぎますよね。

 あきらめて、歩いて登ることにしました。ケーブルカー乗り場まで362段を上がる以外に方法はありません。ケーブルカーがあるにもかかわらず足の悪い人間を寄せ付けない大山寺と阿夫利神社です。阿夫利神社といえばアフリと読むのですが、アフリという名称を使うことを禁じた企業がありまして裁判で揉めていましたよね。アフリは神社と山の名前なのにそれを使うなというのは無茶な話です。

↑あと半分。もう少しガンバレ! じゃないんだよ。残り半分がもう少しなわけなかろう。これまでの半分にどれほど苦労したことか。

↑途中見つけた切り株になぜかメガネが。壊れています。いったいどうしたというのでしょう。