2023年12月日本公開
監督:リドリー・スコット
脚本:デビッド・スカルパ
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あらすじ:小さな部隊の副指揮官だったナポレオンが皇帝となり、欧州の大半を支配し、追放されるまでの半生、ジョゼフィーヌという女性と出会って別れた人間的な一面も見せる彼を描く。
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ナポレオンという人物をほとんど知らないので鑑賞後にwikipediaでさらりと調べてみますと政治家としての能力もかなり高かったようですね。民主的な法律を数多く定めていますし、経済政策でも成功しています。ところが、大陸封鎖令は失敗でした。
本作では戦闘が半分、ジョゼフィーヌとのやりとりが半分といった感じです。戦闘シーンは映画館で観ないと絶対に損します。特にアウステルリッツの戦いとワーテルローの戦いです。
冒頭でいきなりマリ・アントワネットの首が飛びました。血まみれのギロチンから始まるのは予想外でした。そのあとも馬があんなことになったり、いろいろたいへんでございます。
当時のフランスが狂ったように崇めたであろうナポレオンですが、なぜこんな男に何十万もの兵士が従ったのか、なぜフランス国民が熱狂したのか、あまり伝わってこなかったです。兵士はそれぞれが自分を騙してナポレオンに従っているように見えました。ナポレオンを知らずに鑑賞すると、こんな男の何がいいんだか、理解しがたいのでした。
一人の男の物語として見たらいいのでしょうけど、この男はナポレオンなので一人の男として見るのは難しいでしょう。