2023年11月公開
監督:岸善幸
原作:朝井リョウ
脚本:港岳彦
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あらすじ:横浜の検察官である寺井の息子は10歳で登校拒否となった。妻はそんな息子を理解しようとするが、寺井は甘えだとして話を聞かない。一方、横浜から広島へ帰ってきた佐々木は中学校の同級生と再会した。そのひとりが桐生だった。ふたりとも理解されない性的指向を持っていた。寺井の息子がYouTubeに動画を上げたことで佐々木、桐生と同じ性的指向を持つ人物が他にもいることに気づくのだが。
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前半の1時間は、「わかる。めっちゃわかる」という感じでした。
後半になると、彼らがつながり始めるんですよ。すると私は幻滅してしまいました。幻滅したということはどこかで彼らのことを見下していたんでしょうね。それに、つながっていく彼らに妬みを抱いたんでしょうね。美男美女どうしでつながりやがって、所詮はそんなもんよ、現実味がないんだよ、とうなだれてしまいましたよ。
それにしても「かわいそうだと思って相手してやったのに、気を遣わせるのもハラスメントだろ」というセリフは近年稀に見る邪悪でした。そこらへんのホラーや怪談よりはるかに恐怖を感じるセリフでした。
ところが、クライマックスです。まさかの事態です。検察がいつもの暴走を起こしました。まさかこの映画でも検察の非道を見ることになるなんて。もうやだー。もうええてー。
人間ってのはめんどくせえなあと思う今日この頃、そして、やっぱり日本の警察検察司法はクソでございます。