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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ゴジラ-1.0」鑑賞感想

ポスター画像

2023年11月公開

監督、脚本、VFX山崎貴

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あらすじ:太平洋戦争末期、敷島は零式戦闘機で特攻するはずだったが故障したと嘘をついて大戸島飛行場へ帰還した。その夜、大戸島に怪物が現れて敷島と整備士の橘を残して飛行場が壊滅した。もし敷島がとある手を打っていれば怪物を倒せたかもしれないが、彼は恐怖のあまり何もできなかった。整備士の仲間を失った橘は怒りを露わにして敷島にとあるものを預けるのだった。1945年12月、東京へ帰った敷島は両親が空襲で亡くなったことを知る。直後、空襲の混乱で赤ん坊を預けられた典子という女性を匿う羽目になった。敷島と典子と赤ん坊という無関係の3人はあばら家で共同生活するようになるのだった。翌年の夏、大戸島の怪物がクロスロード作戦という米軍の核実験で巨大化してしまう。ゴジラと呼称された怪物は船舶を破壊しつつ東京へ上陸するのだった。空襲を免れた東京のごく一部の建物がゴジラによって破壊されていき、さらに生き残った人々も踏み潰されていくのだった。米軍や日本政府はゴジラにいっさい対策を立てない中で何とかしようとする人々が現れるのだが、果たして。

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 山崎貴監督作品で観たことがあるのは、ルパン三世THE FIRST、アルキメデスの大戦、寄生獣、ヤマト、BALLAD、K-20、Returnerジュブナイルです。Returnerジュブナイルは好きな作品ですし、アルキメデスの大戦はそこそこ面白かったですし、ルパン三世は良いところもあったと思いますが、ヤマトやBALLADは醜悪な作品でした。

 寄生獣はあまり記憶にないけどK-20もなかなかひどかったような気がします。ドラえもんは観ていないので世間で言われているほどの悪い印象はありません。

 というわけで、そんな山崎貴監督がついにゴジラを撮りましたね。世間の皆様が不安に思っていらっしゃるご様子ですが、私の感想は、良いところはとことん良かったです。

 ゴジラがめっちゃ怖い怪獣になっていました。こういうゴジラが見たかったです。人類の味方なんてちゃんちゃらおかしいんですよ。ゴジラは暴れて壊して殺すやつなんです。人類の敵です。

 1954年のゴジラを彷彿とさせます。1984ゴジラっぽいところもありました。あらゆるゴジラ映画作品からいろいろ集めて作った感じはあります。だけど、新しいゴジラを見たという興奮もありました。

 そして、太平洋戦争で沈没しなかった日本海軍艦船のみならずまさかの震電が登場したところで私の興奮は最高点に達しました。震電大好き! エンテ式! 幻!

 とある場面でタグボートが集まりました。あれも熱い展開じゃないですか。タグ、がんばれ。

 まあ、でも、悪いところもありましたけどね。ゴジラが東京に上陸した場面は、ヒトとゴジラを交互に映すというチャカチャカ編集をやっちゃいました。この場面がとにかくうんざりしました。ヒト目線のみにしてしまえばよかったのに、人物の顔とゴジラの破壊を交互に映すものだから私の意識が散漫になりました。

 いろんなゴジラを見てきましたが、だいたいは海からやってきましたが、改めてゴジラが海に浮いていたということを確認できました。

 それ以外にもいろいろツッコミどころはありますけれど、かなり厳しいツッコミどころもありますけれども、正直申しまして人間ドラマの部分でちょっと泣いてしまいましたけれども、これはこれで良いゴジラ映画になったと思います。やっぱりいつもの山崎貴監督作品だということで酷評している方もちらほらいますが、許してやったらどうや。