2022年8月日本公開
監督、脚本:ミシェル・アザナビシウス
原案:和田亮一、上田慎一郎
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あらすじ:日本で大ヒットしたONE CUT OF THE DEADをフランスでリメイクすることになった。30分間ワンカット、生放送という形は変わらない。プロデューサーの笹原が通訳者を伴って監督を探し、大勢に断られた中でレミーと出会う。レミーは一度断ったが、若い俳優に熱を上げる監督志望の娘を見てこの仕事を受けることになった。しかし、始まった製作は前途多難だった。指示に従わない俳優、俳優の言うとおりに設定を変えてしまう制作陣、笹原の無茶ぶり、果たして作品はうまくいくのか。
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吹替で観たのは失敗でした。ごめんなさい。
2012年に公開された全編白黒にして無声の作品「アーティスト」でフランス初のアカデミー賞受賞となったミシェル・アザナビシウス監督がまさかのカメ止めフランス版を作っちゃいました。
内容は忠実なリメイクとなっています。なので、日本の皆さんが見て驚く場面はないでしょう。ただ、この作品はあくまでフランス向けですから、忠実なリメイクでも何の問題もありませんということです。
気になる点がひとつあります。フランスの飲み水は基本的に硬水なのですが、その硬水を飲んでしまうとすぐに腹を下すキャラがいました。彼はフランスで生きていくことがかなり難しいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
さらに、どうしても気になるのは、音響担当の黒人です。扱いがひどくないですかね。出っ歯で滑舌が悪くてなんだか頭の弱そうなキャラなのです。他に黒人キャラはいません。これは問題にならないのでしょうか。アザナビシウス監督は11月日本公開予定のロスト・プリンスという黒人主演の作品を控えているのですが、大丈夫なのでしょうか。この作品の批判はあまり出ていないようなので、おそらく大丈夫なのでしょうけども。
そのあたりも含めて、撮影終了と同時に生放送も終了した本作で、プロデューサーの笹原がテンション低めだったのは印象的です。