2022年1月日本公開
監督、脚本:ダニス・グーレ
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あらすじ:世界戦争が終結した世界、軍事政権が支配する旧合衆国北部では未成年は国家の所有物であり特別な教育を施すために親から引き離されていた。そんな中、ネイティブアメリカンの親子が捕まるまいと逃げていたが、大きな傷を負った娘を母はあえて渡してしまう。娘がいるとされる施設を遠くから見守る母は、ある日クリー族の一団と接触するのだった。子供たちを取り戻すために日夜活動を続けているというのだが、果たして彼らは無事でいられるのか。
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あらすじによると軍事政権が旧合衆国北部を占拠しているというのですが、劇中ではそのような説明や描写がほとんどありません。この世界はどのような仕組みなのか、何がどうなっているのか、理解するのにたいへん困難な作品です。
親子がネイティブアメリカンだというのも、外見がそんな感じだなあ……という程度です。クリー族と出会うことによって、なるほどな、となりました。
本当にいろいろわかりにくい映画です。
邦題では「未知なる能力」という副題がありますが、その能力もラストで唐突に描かれるだけなので本国で鑑賞した方々は面食らったのではありませんか。原題を直訳すると「夜の支配者」みたいな感じですよね。
南北戦争をモチーフにしたSF映画ということになるのですが、南北戦争モチーフで南部が勝利する映画は以前にもありましたよね。タイトルは何でしたっけ。
この作品は、タイカ・ワイティティの名前にだまされるやつでした。