2021年4月日本公開
監督:クリストファー・ランドン
脚本:マイケル・ケネディ、クリストファー・ランドン
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あらすじ:大男のブッチャーが高校生4人を殺害した。翌日にはミリーが襲われた。殺される寸前で警察官の姉に助けられたが、その夜の24時ちょうどにミリーとブッチャーが入れ替わってしまう。24時間以内に不思議なナイフで刺さなければ元に戻れなくなる。果たして、ブッチャーの体に入ってしまったミリーは元に戻ることができるのか。
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まだ予告が流れているときでしたが、後ろの座席の誰かが「携帯を消せ」と言いました。直後に「え?」という声が続いて、さらに「光が漏れてる」と。
世の中捨てたもんじゃないですね。ちゃんと注意できる人がいるんですね。史上最高の鑑賞環境でした。
はい、というわけで、ザ・スイッチです。
陰キャと陰キャが入れ替わって学園の陽キャをぶっ殺す物語でした。主人公の女の子は日本人好みじゃありませんかね。
監督の名前が最近聞いたことあるなあと思ったら「ハッピー・デス・デイ」シリーズと「ゾンビワールドへようこそ」も監督作品でした。この2作品はたいへん面白いのでぜひご覧ください。
ブッチャーによる殺し方ですが、1人目は「新しい!」でした。これは期待できるぞと思ったわけです。ところが、そのあとはどれも普通で既視感のあるものばかりでした。新しい殺し方が次々と出てきてたまるかよって感じですね。
入れ替わったあとはコメディ色強めで物語が進行するのかなと思いきやそうでもなかったです。コメディとシリアスがごっちゃです。ブッチャーの剛腕とミリーの華奢をもっとうまく生かすことはできなかったのでしょうか。もうひとつ気になるのは、おっさんの中身が女の子になっちゃう作品において、おっさんが女の子の仕草をするわけですが、テンプレぽい腕の振り方でした。入れ替わる前の女の子はそんな動きをしてなかったのではないかと思うわけです。おっさんが女の子を演じるのは難しいですね。その逆は簡単なのかもしれません。
ミリーの家庭環境には難がありました。前半でそのことに焦点が当たるのに、あんまり回収されずに終わりました。母親のキャラ設定を少々変えるべきだったのではありませんかね。
入れ替わったことをお友達に信じてもらう、この手の入れ替わり作品ではよくあることですが、警察官の姉に信じてもらったほうが話がたいへん早かったのではありませんかね。そうすれば102分という長さを90分以内に収めることもできたでしょう。102分は長いです。