やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「シン・エヴァンゲリヲン劇場版」(MX4D)鑑賞感想

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隻眼銀河映画

2023年1月公開

監督:坂本浩一

脚本:荒川稔久

音楽:鷲巣詩郎

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あらすじ:大学生の尚人(山崎賢人)は突然襲撃された。そこへ謎の女性3人が現れた。姫透(池田エライザ)、綾(山本美月)、流奈(斉藤飛鳥)だ。逃げることに成功した彼は彼女たちとの同棲を始めた。彼女たちは尚人の望むことを叶えるため存在していて、彼の望みである世界征服のため行動を起こしていく。藤村(福士蒼汰)と接触して、さらに前原(長澤まさみ)と会い、尚人は彼らに望みを打ち明ける。すでに綾が新世代と呼ばれる人造人間を生み出して、尚人のために働かせようとしていた。だが、その中から裏切り者が出る。尚人は付き合っていた豊原(関水渚)を殺されて、彼の望みが大切な人々を傷つけるが、それでも尚人たちは行動を止めなかった。

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 とうとう公開されましたね。試写会にはもちろん呼ばれたのですが、どのような内容なのか触れることができなかったので、今日の公開を待ちました。

 今回は一観客として、感想を述べていきます。製作陣や関係者の皆様への感謝の言葉は散々述べてきたのでもういいでしょう。言われなくてもわかっていると思いますし。映画というのはどれだけ観客が入ろうとどれだけ興収をあげようと作家の懐には何も入ってきません。最初に原作使用料というものが支払われるのみです。なので、上っ面の感謝を述べたところで以下略。もし万が一にも大ヒットしたら製作陣の皆々様にボーナスが出ることを切に願います。

 尚人くんを演じる山崎賢人さんには、尚人くんのことをお願いしますという感じです。

 まず何よりも申し上げたいのは、原作にかなり忠実ですね。ほとんど原作どおりの展開、演出です。

 ただし。

 尚人くんと姫透たちが初めて出会う場面はいいとして、そのあとなんですが、綾が尚人の部屋にずかずか入っていくところです。綾がDVDを発見します。原作だとかなりアレなDVDなのですが、映画ではまさかの坂本監督作品に変えられていました。それ以降も原作だとエログロがありますが、映画では改変されていますね。あと、学生生活の多くが省かれています。滝盛花が出てくるお話もばっさりカットされています。原作を忠実にやっているけど、省くところは省くことによって、2時間にしていますね。

 映画でどのように描かれるのか一番気になったのは、そこかよと思われてもしょうがないのですが、旭丸と七類のキャラです。原作だとキャラ付けのために苦し紛れにつけた語尾を操るキャラなので、そんなものを実写化したら目も当てられないことになるのではないかと危惧していました。ばっさり切り捨てられるのではないかと思っていました。蓋を開けたらキャラが少し変わっていましたね。ちょっとやんちゃな旭丸(演じているのは山本舞香さん)、おとなしめの七類(清野菜名さん)、それぞれ普通のしゃべり方です。当たり障りのないキャラ付けです。

 牛島(梅澤美波)が死ぬ場面は号泣です。自分でもこの場面を書きながら泣いてしまいましたけど、それを映像化したものは本当に号泣です。丁寧に映像化してくれて本当にありがとうございます。牛島……ええ子やなあ。この映画のおかげでかなり好きになりました。橋本環奈さんが演じる保宮とのじゃれ合いが最高じゃないですか。天才的ですし、尊さが5億点です。

 綾のことは嫌いなんですけど、自分でも嫌いになるほどのキャラを出さなければいけないという使命感が沸いて、綾のことを嫌いになったのですけど、その綾を演じている山本美月さんのことまで嫌ってしまいそうで、いけません。綾と流奈のじゃれ合いについては原作では凄惨な喧嘩になるように意識していましたが、監督さんもさすがわかっていらっしゃるご様子で、綾が流奈をボコにするあたりは5億点です。

 姫透を誰が演じるのか、そもそも姫透を演じることができる俳優が存在するのか、危惧していましたが、池田エライザさんは池田エライザさんなりに演じてくれたと思います。クライマックスで姫透の体が悲惨なことになりますけど監督さんだからこその演出になっていると思います。

 斉藤飛鳥さんが演じている流奈はなかなかいい感じじゃないでしょうか。イメージどおりじゃないでしょうか。アホの子なんだけど、頭の中には科学技術の宇宙が広がっている、そんなキャラをしっかり演じてくれたと思います。流奈がシャワーを生み出す場面は見入ってしまいました。手元をひたすらカチャカチャやっているだけでして、パッと見はわけわからん場面ですが、最高じゃないですか。

 有村架純さんが演じる設楽は原作を読んだ方なら大切な役どころだということをご存じでしょうけど、設楽が経験する変化をうまく表現してくれてありがとうございますという感じです。

 豊原を演じた関水さんはこれからが楽しみな若手さんですけど、途中ですぐ死んじゃう役で大丈夫でしたか。いや、でも、豊原はすっごく好きなキャラです。その豊原を大切に演じてくれたと感じています。

 舞台挨拶のときに出身地について言及してくださった小野寺役の犬飼貴丈さんには、深く感謝申しあげますし、小野寺という簡単そうで難しい役をよくぞこなしてくださったなあという感じです。

 吉岡一郎役の菅田将暉さんが最もイメージに合致したかもしれません。書き表すことのできなかった部分がたくさんありまして頭の中でしか描いていなかったのですが、それを演じてくれたような気がします。誰が演じるのかというのは発表されるまで知らなかったし、選ぶときも係わっていませんけど、選んでくれたことと演じてくれたことに感謝です。

 さて、原作の7割程度までが映画になりました。尚人くんが覚醒するところまでです。その先は、今後の興行成績しだいということですので何卒大ヒットいたしますように、お願いします。ところで、さらにその先の映画化となると、日本人じゃないのが大勢出てくるようになるわけですが、そういうところはどうやって描くのでしょうか。白人も黒人もアジア系もみんなが日本語をしゃべる世界ですけど、昔の特撮みたいにアテレコでしょうかね。隻眼銀河の後半すら映画化が決まっていない状態ですが、気になります。

 前半と後半では制作費に大きな差があります。そこをどうやってクリアするのか、するのかどうかじゃないですね、クリアするんですよね。そのためにも、私はまた別の映画館で見ようと思います。シン・ゴジラを映画館で6回見たことですし、それを超えないといけませんから。映画館へ行ってきます。