前回のカガワ日記は、
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峠の国境を離れてから、麓の町のコンビニで休憩していました。友人とふたりで、国境近くでゲームをできるフリースペース屋さんをやったら儲けるかもしれないなんて話をしていました。
すると、3人の男女が近づいてきました。オオサカから来たと言っています。NGO団体なのだそうです。カガワの難民を救いたくて活動を始めようとしているそうです。コンビニの駐車場には10トンくらいの大きなトラックが停まっていまして、積荷はすべてゲーム機なのだそうです。難民に配布してゲーム不足の病気を治そうとしているということです。
トクシマのニュースによると難民が多いのはソルトリバーの峠なのですが、彼らもそのソルトリバーの先、トクシマ側はウダツシティなのですがそこを目指しているのだそうです。
というわけで、彼らはその道案内をしてほしい、協力をしてほしいということでした。
よっしゃ! 僕は協力する気満々です。ところが友人は帰りたがりました。電車で帰ったらいいと思うよとやんわり言ってみるとスマホで時刻表を調べはじめました。こいつ、本気で帰るつもりなのか!
団体の人が空気を読んだのか、無理をしなくていいとおっしゃいましたが、僕は引き続きやる気満々なので帰るつもりはありません。良い経験になると思うよと友人に言いました。フリースペース屋さんをやるための勉強になるかもしれないよとも言ってみると、なんだかその気になったようです。
団体の皆さんに「誘導するからついてきて」と伝えて、友人を助手席に乗せて、街道をひたすら走って、ウダツシティを目指したのでした。
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この記事はフィクションだけん。