前回のカガワ日記は、
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オホーツク連邦がある実験をしたことが明るみに出ました。
崩壊するより以前のオホーツク連邦アバシリスク収容所に実験施設がありまして、それは秘匿されていました。いろいろ実験はやったようですが、そのひとつが若い人間からゲームを奪っていつまで耐えられるかというものでした。それがオオサカに亡命していた人物により暴露されたのでした。その暴露がこちらトクシマにまで聞こえてきたのは、オオサカに拠点を置くNGOがゲームを禁止された場合人間はこんなにひどいことになるんだぞと知らしめるために各国の報道機関を呼んで発表したからなのでした。
亡命した人物とはイルセンコ博士で、ゲーム開発にも携わったようです。テトリス開発はまた別の人物ですが。そのイルセンコ博士がアバシリスク収容所で実験にも関与したのでした。
その実験では、100人が対象となりました。10人は1年後に症状が出ました。さまざまな症状でも特にひどいのは失明でした。この1年が最も長く耐えた人々でした。
短い人は3日目で禁断症状が出ました。突然自ら頭をかきむしって禿げたというものです。全体の平均は15日でした。死者が40人出ているそうです。
禁断症状の出た者に対してボードゲームやカードゲームを与えたようですが症状の改善には至らなかったということです。ゲームとはやはり今どきのゲームでなければならないのです。
果たしてこのニュースがカガワに届くかどうかですね。
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この記事はフィクションです。