やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「犬鳴村」鑑賞感想

ポスター画像
2020年2月公開

監督、原案:清水崇

脚本:保坂大輔清水崇

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あらすじ:峠の電話ボックスが午前2時に鳴る。それに出ると塞がれているはずのトンネルが開く。その先でこの世に存在しないはずのものを撮影してしまったというのだが。兄からその話を聞いた妹は恐怖の体験をする。

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 このトンネルというのがあの有名な犬鳴トンネルですね。私は新犬鳴トンネルなら通過したことがあります。福岡市の北東部と筑豊北西部を結ぶ県道の犬鳴峠を貫くトンネルでして、北九州へ向かうときに利用しました。峠の付近となるとけっこうカーブがきつい区間もあるのですが、交通量が多いので怖さはありません。福岡市と宮若市の間にある峠のトンネルですから、旧トンネルであってもその先に村があったというのはありえないでしょう。

 犬鳴トンネルの北九州側にあるのが現在の宮若市でして、若宮町と宮田町が合併して宮若市という名前になっています。本作では宮若市が特別協力しています。

 本作にとって「溺死」が重要なものになっています。まさか犬鳴村は住民もろともダムに沈んだという設定なのかしらと思ったら、、、犬鳴ダムは実在しました。新犬鳴トンネルのすぐ近くにあります。とはいえ、この犬鳴村というのは実在する心霊スポットとして有名ですよね。

 さて、犬鳴村の伝説以外にも「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズでよく観るものがあります。心霊ビデオ好きとしては楽しい作品になっていると思います。それに、子供の頃はうちの地元だと、車でトンネルを通過して後ろを見たら追いかけてくる奴がいるというお話も盛り込まれています。そういうのもあって懐かしさも感じました。トンネルではルームミラーを見てはいけませんね。それ以外にも、血筋とかいろいろなネタがてんこ盛りです。最後まで飽きません。

 それにしても作中の登場人物は全員が九州弁を話していません。九州が舞台だということを伏せたということでしょうか。でも、宮若市が作中にはっきりと出てきます。訛りがないのはなぜでしょうかね。

 怖いかどうかでいうと、びっくりする場面はありますがそれも確実に予見できます。なのでそんなにびっくりする場面はないかもしれません。横パンしたときにこれといったものは映っていないので肩すかしです。横パンが何なのか知りたい方はぜひ監死カメラシリーズをご覧ください。

 心霊映像初心者でもたぶん大丈夫です。たぶん。檻の中の犬がめちゃくちゃイビキかいていた場面は、きっと笑うところだと思います。

 ところで、アッキーナが黄色いジャケットを脱いでいた場面がありますけど、あれは何だったのでしょうか。