やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「15時17分、パリ行き」(字幕)鑑賞感想


2018年3月日本公開
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ドロシー・ブライスカル
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あらすじ:ストーン、サドラー、スカラトスの3人がパリ行の国際高速列車タリスに乗り込む。車内でイスラム系テロリストによる銃撃が発生して、彼らが対処することとなる。
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 タリス、超かっこいー! 赤く塗られているのもすっごく良いですね。欧州の高速列車はどいつもこいつもかっこいー! イタリアの高速列車はかっこいいとは思いませんけどね。正直なところ、新幹線は窓が小さくて車窓が面白くないんですよ。でも、タリスってあんなに窓が大きいんですね。最高時速は300キロで新幹線と同じくらいなのに窓が全然ちがいます。
 ところで車内が狭いなあと思いました。座席は広々としているように思われますが通路が狭いですね。それもそのはずで、日本の在来線の車体幅2950mmに対してTGVやタリスの車体幅は2814mmしかないのです。ということは、あんなに小さな車体で新幹線と同じ軌道幅を走っているのだから余程安定した走りをしているのではないでしょうか。
 彼ら3人が最初に座った車両は自由席なのでしょうか。その後1等車に移りました。そういうこと、しちゃっていいんですかね? 1等車はどう考えても指定席でしょう。貧しそうな彼らがwifiだけのために1等車へ移ったあたりは少々疑問があります。
 さて、作品そのものですが、うーん、わかるんですよ。一念発起したスペンサーがやってきたことはすべてこのときのためにあった! それはわかります。そのことでお母さんにとっても自慢の息子になったという宇多丸さんの評価もわかるんですけどね、この映画のすべてが最後のオランド大統領による授賞式のためだけにあったんじゃないかと私は疑っています。最後の授賞式ですが、実際の映像と、大統領の背中から撮っている映像を織り交ぜていましたけど、それがやりたかっただけなんじゃないですか……?
 94分に収めたのはすばらしいです。さすが監督です。
 いや、でも、3人の素人にこんな演技をされたら俳優なんてやってらんないですね。