やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

寝台特急日本海号に乗る旅その3

 さて、福島駅のみやげ売り場をぶらぶらした結果、福島であるにもかかわらず笹かまぼこを買ってしまいました。だって、おいしそうだったんだもん。1000円でいろいろな笹かまぼこの詰め合わせが売られていたのです。そいつと発泡酒を買いました。
 福島駅からは奥羽線普通列車米沢行に乗車です。ここからいよいよ標準軌ですからテンションが上がりました。線路が東北線とかとつながっていないのですから。独立しているのですから。
 標準軌というのは、日本だと新幹線や私鉄の一部で採用されているレール幅の少し広いものです。JRは基本的に狭軌と呼ばれるものですが、奥羽線の福島〜米沢〜新庄が標準軌なのですよ。これは山形新幹線に合わせたものです。山形新幹線開業時は狭軌標準軌がいっしょになっていて3本のレールがあったのです。今では狭軌がなくなりました。
 さて、奥羽線に乗り、発泡酒と笹かまぼこをいただきつつ、奥羽山脈越えとなりました。福島市郊外に出ると急に雪が深くなりました。山形新幹線つばさ号と行き違ったりしてますますテンション上がります。
 しかも奥羽山脈越えで、険しい山の間を抜けることになりますから。
 途中の峠駅ではなんと駅弁をプラットホームで売るおばちゃんの姿があるではありませんか。昔は全国で見られた駅弁の立ち売りってやつです。今ではこの立ち売りをやっている駅はほとんどないようです。私は初めて見ました。
 さて、この電車は途中まで運転士の隣に双眼鏡を持った作業服姿の人が乗っていました。双眼鏡で電車の走る先を見ていました。何をやっていたのでしょうか。
 駅全体どころか駅前広場まで雪から守る巨大なドーム型屋根のついている駅もあったりして、なんと楽しい路線でしょう。
 米沢駅に着くとここでは乗り換え時間9分です。走って駅前に出て駅舎を撮影して、駅に戻って駅弁「牛肉どまん中」を購入しました。この駅弁は有名ですよ。百貨店でやっている駅弁大会に出店するほどです。あと、ビールもいっしょです。本日3本目。時刻は13時49分ですが。
 米沢駅から奥羽線普通列車山形行に乗車です。ほかのお客さんから奇異の視線を集めつつ牛肉どまん中を食べました。でも、どうやら皆様の視線は私ではなく、私の右隣にいる乗客に向いているようでした。PSPをものすごい速さで操作している女性がいたのです。
 駅弁はうまかったです。牛肉をめっちゃ甘く煮込んでありました。ちょっと甘すぎかな。
 途中のかみのやま温泉駅から大量の学生が乗ってきました。そういう時間なのですね。ところで、この学生さんたちは皆が標準語をしゃべっているではありませんか。
 山形には知り合いがいまして、彼が言うには地元でなまっている住民が今ではほとんどいないらしいのです。信じられなかったのですが、今回のことでそのことがよくわかりました。
 山形駅に着くと今度は奥羽線普通列車新庄行に乗車です。この駅は20年くらい前に家族旅行で来たことがあります。そのときは仙山線に乗りました。
 新庄行は14時45分発です。気が付いたら寝ていました。それで、起きたら15時10分くらいでした。それで、外を見たらめちゃくちゃ驚いたのですよ。もう既に発車しているはずなのに、まだ山形駅にいるんですよ。乗る電車を間違えたのかなと思いました。
 予定が狂ったと思って、カバンから時刻表を出して予定の立て直しをしていたら車内放送がありまして、ここが天童駅だということがわかったのです。乗り場の感じがなんとなく山形駅と似ていたので山形駅にまだいると思いこんだだけでした。単なる、酔っていただけですね。
 新庄駅に着くと、ますます雪深いのでした。めっちゃ寒いです。
 こんな大雪でも定刻どおりに動く電車はすごいですね。
http://d.hatena.ne.jp/uraomotenoraneko/20120218/1329490937
寝台特急日本海号に乗る旅その4はこちら。

福島駅。奥羽線米沢行車内にて。

米沢駅

米沢駅で購入した駅弁「牛肉どまん中」

新庄駅山形県北部にある内陸の町。山形新幹線の終点。