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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」鑑賞感想


2017年公開
監督:アレックス・カーツマン
脚本:デヴィッド・コープクリストファー・マッカリー、ディラン・カスマン
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あらすじ:古代エジプト、王女アマネットは邪悪なセトに魂を売り赤い宝石のついた短剣を手にした。王族を殺害したがその罪のために生きたままミイラにされ、エジプトから遠く離れた地に封じられた。現代のイラクモートンとヴェイルはアマネットの墓を発見する。考古学者ハルジーが調査し、アマネットのミイラがロンドンへ運ばれた。ところが空輸中にロンドン郊外へ墜落、ハルジーモートンのおかげで生還する。墜落した機体からなぜか無傷で出てきたモートンはアマネットの妄想を見るようになる。そんな彼をハルジーはジキル博士の指示でロンドン自然史博物館へ連れていこうとするのだが。
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 ハムナプトラのリブートですね。あちらさんはコメディ要素が強くアクションも楽しめる良作だと思います。そんなハムナプトラをトムクルーズ主演でシリアスにやるというのはどうでしょう。あまり面白くなさそうだなと思いました。そしたら、それ以前に物語そのものがわかりにくくなっていました。
さて、本作はダーク・ユニバース一作目ということなんですね。1930年代から50年代にかけて製作されたユニバーサルのモンスター映画をリブートしていく新シリーズということのようです。本作でも登場したラッセル・クロウ演じるヘンリー・ジキル博士が率いる研究機関「プロディジウム」を中心として数々のモンスターを復活させていくようです。
 そんなプロディジウムを本作でも主軸に置いたものですから「これって、ザ・マミーなのか?」という疑問が沸いてしまいます。いったい何をしたいのか、マミーをやりたいのかいろいろなモンスターをやりたいのか……。その上、モートンがハルジーを命をかけて助ける意味も少々分からないわけです。アマネットの墓で2人が再会する数日前にこの2人は何やら事件があったようですが、それがどのようなものだったのかよくわからないものですからますます2人の関係が見えてきません。脚本以外にも、冒頭のアクションで銃撃戦なのになぜか爆発が起きていました。あれは無意味でしょ。普通の村だったはずなのに爆発物があったのですか?
 そんなこんなで脚本にやや難あり、プロディジウムを主軸に置いているのはマイナスなのですが、今後のダークユニバースが少し楽しみでもあるシリーズ一作目でした。正直なところ、ジキル博士や組織の施設にあったドラキュラの骸骨などはテンション上がりました。
 最後に、モートンはモンスターになってしまうのですが、どんなモンスターへ化けたのでしょうか。興行的に厳しいスタートとなっていますが、果たしてシリーズは続くのでしょうか。アベンジャーズ以外総じてコケていますね。大丈夫か、各シリーズは!