2015年3月公開
監督:ショーン・レヴィ
脚本:デヴィッド・ギヨン、マイケル・ハンデルマン
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あらすじ:アメリカ自然史博物館警備のラリー(ベン・スティラー)は新しくできたプラネタリウム披露パーティ準備に追われていた。石板の力で 演出が成功すると思われたが、展示物が暴走をはじめた。その原因を探るために、ラリーは将来が不安な息子ニックや展示物とロンドンの英国博物館へ飛ぶ。
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ステイ!
ナイトミュージアムの第1作を観たときはまさか3作も続くとは思っていませんでした。教育テレビのみんなのうたの「メトロポリタン美術館」みたいで少し懐かしさがありました。
今回はシリーズ最終作です。大英博物館を舞台に新たなシリーズをできそうな気がしますが、主役になりそうな大英博物館警備員がアレなので無理です。
美術館という限られた空間でのドタバタが楽しいですが、その外に出てしまうので少々残念です。ただ、今回は歴史のある街ロンドンですからね。トラファルガー広場のライオンというネタも使えましたね。歴史のないニューヨークではできないことですよ。
映画の冒頭でやたらと深刻になりそうな予感をさせてくれました。でも、石板に起きた異常がどんなことを引き出すのかといえば、正直なところ どうでもいいことでした。しかも、結末で彼らが石板によってもたらされるであろう結果を自ら選ぶのでした。それもこれも親子の関係にあるのでした。
この映画を観る前に観た「幕が上がる」とも通じるところがありますが、親が子の未来を選ぶのではなく、子が選ぶのであって、親はそれを見守る必要があるのでした。
それにしても、テディの最期の言葉で目頭が熱くなりました。ロビンウィリアムズはもういないのです。
物語自体は早いうちに収束させておいて、そのあとはしんみりとお通夜みたいになった終盤の流れが、なんというか、哀しいです。3作お疲れ様でしたという感じです。短い上映時間に収められていますし、小さくまとめたと思います。
それにしても、ブリティッシュミュージアムを邦訳したらどうして大英博物館になるのでしょうか。英国博物館ではダメなんですか。「大」をつけるのが好きですね。
最後に、ロビン・ウィリアムズさん、お疲れ様でした。