2016年8月米国公開
監督、脚本:デヴィッド・エア
・・・
あらすじ:スーパーマンが去ってしばらく過ぎた。メタヒューマンが正義だと限らず、次のスーパーマンが人類に牙をむく可能性もあるとしてアマンダは極悪人を集めた突撃部隊編成を政府に提唱した。エンチャントレスという魔法使いの力を会議で披露したアマンダは、突撃部隊タスクフォースXを承認された。まもなく出撃の命令が下ることとなる。
・・・
シンゴジラが始まる前、私的2016年注目作第2位だったスーサイドスクワッドがいよいよ公開です。映画秘宝の特集を読んだのですが、あまり良い評価ではなくて、観る前に期待度がガクンと下がりました。
それにしても、極悪人を集めた部隊ですからね、どうせ制御できないんだろうなと思ったら案の定の展開ですよ。しかも自殺部隊が出撃する理由がそもそも極悪人を制御できなかったためですからね。
彼らは極悪人なんですが、結局は地球を救う正義のヒーローになってしまうわけですよ。アマンダの手によって制御された彼らが仕方なく世界を救うわけではないんですよ。
それが気に入らない! 殺人しまくり、強盗しまくり、そんな奴らなのに、愛だの恋だの家族だの普通の人間みたいなことをほざきやがって、家族を失った奴に同情したりして、改心したかのように世界を救ってしまうのですから。
極悪人は極悪人らしく悪いことをやっていてほしいです。極悪人だけど仕方なくアマンダに服従して地球を救わざるをえない物語にしてほしかったのですが。
狂ったところを見せてほしかったのになあ。
突き抜けた内容を見たかったですなあ。もの足りない映画になってしまいました。アベンジャーズのほうは批評としても興行成績でも大当たりなのにDCのほうはこの体たらくですよ。本当にどうするんですか、これ。まあ、今作は興行的には当たりました。ホッと一安心です。ただ、批評のほうがよろしくないでしょう。
ところで、水中の爆弾設置場面でワニ男が暴れたように見えるのですが、あれは何が起こったのでしょうか。
マーベルの後追いをしている感じのするDCですが、がんばっていただきたいです。