やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「アイ・イン・ザ・スカイ」鑑賞感想(ネタバレ)


2016年12月公開
監督:ギャヴィン・フッド
脚本:ガイ・ヒバート
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あらすじ:英軍のパウエル大佐は国防大臣ベンソン中将のもとで米軍の無人偵察機を使い英米ケニア合同テロリスト捕獲作戦を指揮していた。ナイロビの隠れ家に潜んでいるテロリストたちが自爆ベストを着ようとしているところが撮影され、捕獲作戦は大きな変更を求められた。イスラム過激派に傾倒する英人と米人を含めたテロリストをミサイル攻撃するべきか、それともこのまま新たな展開を待つのか。民間人1人の犠牲と引き換えに80人の民間人を救うのか。英国の閣僚も巻き込み、冷徹な判断が待たれる。
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 ようやくこちらでも公開となりました。
 すんげえ面白いじゃないですか、これ。シンゴジとやっていることが同じです。即攻撃すべきだと主張する大佐と中将、それに反対する英国閣僚たち、さっさと攻撃しろという米国の閣僚……。パウエル大佐の傍でもこの攻撃に法的な問題がないかどうかを判断する法務担当の兵士がいたり、判断を渋って外務大臣や首相にこの事態を投げる閣僚がいたり、面白いですよ。
 実際に攻撃するのは米国側です。偵察機を操作しているのは米国軍人なのですが今までミサイル発射をしたことがなくて民間人を巻き込むことを拒みます。それらのやりとりがたまらなく面白いです。
 パンを売る少女の様子も面白いし、ケニアの特殊部隊のにいちゃんも面白いです。にいちゃんが少女を救おうとして手を打つもののそれは空振りに終わり、少女は巻き込まれました。しかし、爆風が収まり、少女の姿を確認するとわずかに手が動いています。命を奪わずに済んで安堵する米英ですが、実は最後の最後に少女は亡くなります。それを知らない米英の面々。これが現実なのでしょう。
 映画の大半は閣僚や軍人の意見のぶつけ合いです。それが一番面白いです。責任を負いたくない閣僚たちのやりとりが良かったです。
 字幕での鑑賞でしたが、パウエル大佐はヘレン・ミランが演じています。私の耳には、大佐のことを米軍も含めて皆が「マム」と呼んでいたように聞こえました。しかし、字幕では「大佐」のままでした。そのあたりの翻訳はがんばってほしかったです。
 軍隊を賛美するような部分もありますが、やはりどんな軍事行動も何かしら悲劇を生んでいるのだよという訓示でした。相手が極悪テロリストだったとしてもです。
 ところで、『虫』は実在するのでしょうか。そのあたりはSFでしょうか。