2015年9月日本公開
監督：マシュー・ヴォーン
脚本：ジェーン・ゴールドマン、マシュー・ヴォーン
原作：マーク・ミラー、デイヴ・ギヴォンズ「キングスマン ザ・シークレット・サービス」
・・・
あらすじ：ロンドンの高級テーラー「キングスマン」はどの国にも属さないスパイ機関だった。殉職したキングスマンの息子エグジー(タロン・エガートン)は元海兵隊員で体操でも活躍した経験がありながら荒れた生活を送るようになりギャングなどと絡み逮捕された。幼い頃にメダルを渡してきたハリー・ハート(コリン・ファース)によって釈放された彼は、ハートの推薦でキングスマンを目指すことになる。一方で、ハートは、人類存亡を揺るがす陰謀を企てた富豪ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)の調査に当たろうとしていた。
・・・
この映画、最高じゃないですか！ すんごく面白いじゃないですか！
コメディかなと思っていましたけど、まさかのグロとシリアス展開だったのはここだけの話です。
マシュー・ヴォーン？ 他に何の監督してたんですか。「キックアス」？ なるほど、グロいわけですね。「X-MENファーストジェネレーション」？ なるほど、若者の成長、世代交代ですね。
ダメだった若者が成長する話が本当に好きな監督ですね。最高じゃないですか。
ただ、エグジーの場合は神童じゃないかなと思える存在です。まあ、神童ってやつは大きくなるとダメになってしまうこともあるようです。劉禅とか。ところが、彼の場合は車で動物を轢きそうになっても回避して自分がひどい目に遭うのでした。本当は、ええやつなんです。
紳士が華麗にアクションをキめる、そのカッコよさに惚れた直後のどん底。それが3カ所もあります。ひとつとして同じアクションのなくて、斬新なアクションに魅了されて、そのあとのアレです。なかなかやってくれますね。山と谷ですね。とにかくその谷を生み出すあのおねえちゃんは何者なんですかね。過去にいったい何があったんですかね。あの足はどうしたんですかね。
ハリー・ハートの教会の場面なんて、衝撃的じゃないですか。まさかのまさかですよ。その教会を出たあとのアレも衝撃的じゃないですか。言葉がありません。
ヴァレンタインの企みがあまりにも壮大でバカすぎて、それが実行されてしまうのだから、そんじゃそこらの映画ではありません。
キレッキレのアクションと実は酷な物語に、ゾッコンでございます。今作の前章と、エグジーのその後を描く作品も予定されているとのことで、楽しみすぎます。今作でやったアクションよりもっとすごいことをしないといけないんでしょう？ ハードル上がりすぎじゃないですか、どうするんですか。楽しみです！
