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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」感想


2015年8月公開
監督、脚本、原案:クリストファー・マッカリー
あらすじ:イーサン・ハントは謎の組織「シンジケート」を追っていた。しかし、CIAはシンジケートの存在を認めず、イーサン・ハントそのものがシンジケートだろうと断定して彼の行方を追っていた。少ない支援の中でイーサンはイルサという女性と出会う。シンジケート側についているのか、それとも英国諜報部のエージェントなのか、彼女の行動に翻弄される。
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 米国政府は、イーサンが向かうところばかりでトラブルが起きてるし全部イーサンのでっち上げじゃないんですかねと疑ったわけです。過去のミッションインポッシブルシリーズも含めてです。
 というわけでIMF解体となったところからお話が始まりました。
 冒頭でいきなり離陸する輸送機のドアにしがみつくアクションを見せてくれます。スタント無しでやったみたいですね。アホですわ。あまりにもすごいアクションなので、逆に現実味がなくて、逆に驚かないというか、呆れました。
 面白い映画だと思いました。アクションがすばらしいです。バイクのアクション、高速で流れる水に入っていくアクション、それらは今までのシリーズで観たことのあるアクションの焼き直しかなとも思えますけど、楽しめました。カサブランカでのカーチェイスは笑えますし。
 ただ、シンジケートの目的がよくわかりません。オーストリア首相暗殺、世界銀行総裁暗殺、兵器工場爆破、それらがいったい何のためだったのでしょう。世界銀行総裁暗殺はそのあとに世界銀行崩壊の危機となっていたのですが、崩壊させてどうするのでしょう。混乱ですか。世界を混乱させるのでしょうか。
 オーストリア首相暗殺は第一次世界大戦勃発のきっかけを思わせますけど、だからどうしたいのでしょうか。
 シンジケートの最終的な目的はわかりました。結局は金なんですけど、そこに至るまでの悪事がいったい何を目的としたものだったのか、よくわかりません。
 MI6長官も唐突に登場したし、アクション以外がいろいろとノイズになってしまいました。冒頭でIMFの女性エージェントが殺されて、その復讐としてイーサンががんばる感じです。最後も女性エージェントが殺されたときと同じ状態にしてやったことで復讐終了なんですけど、そのときに殺された女性エージェントへの思いなんかこれっぽちもありゃしないですよね。イルサがいらっしゃいますからね。自分をこんな目に遭わせやがって!という感じの復讐でしょう、これ。
 とはいえ、それでも楽しい映画です。