2014年フランス
監督、脚本:リュック・ベッソン
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ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)はマフィアの闇取引に巻き込まれた。薬物を体内に埋め込まれて台北から欧州へ飛ぶことになった。ところが、それが体内で漏れてルーシーに異変が起こる。
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今回も女性を主人公に中二病全開でした。私は好きですよ。けっこう否定的な批評が多いですが。
「レオン」「ニキータ」「フィフス・エレメント」では女性を主人公に据えて、あ、フィフスエレメントは違いますかね。女性を中心に置いてあれやこれやと大騒ぎするわけですが、そんな監督作品が楽しいと思います。
頭をからっぽにしてだらだら観ておけばよいのではないかと思うわけです。
ルーシーの場合は、作品が言いたいことがわかりませんでした。何がしたいのかよくわかりません。リュック的には「中二病とか言ってバカにしやがるようなおまえら頭の悪い観客ども、今回もどうせ理解できねえだろ」くらいの感じではないのでしょうか。
スカーレット・ヨハンソンが研究者に囲まれる場面があります。そのときルーシーは小鳥みたいに小刻みに顔を動かして観察しているようなのですが、その様子が正直かわいいです。
あとは、チェ・ミンシクがマフィアのボス役で出演している、それだけで十分ではありませんか。
銃撃シーンやカーチェイスや警部の存在意義とか、無駄な場面かもしれませんが、映画には派手で華のある場面も必要ですしね。
私は映画館を出てほかの方の批評をちょっと読んで「いいじゃん、リュック・ベッソンだし」と申しました。いいじゃん。
ちょっと投げたかな。
ところでタイムズスクエアの場面がありますが、映画の広告のようなものが映りこんでいましたがリュック・ベッソン監督の「マラヴィータ」だそうです。製作総指揮はマーティン・スコセッシ、主演はロバート・デ・ニーロだそうです。そんな映画の存在を私は知らなかったのですが、この組み合わせは気になります! それと、作中の新聞にパシフィック・リムの広告があったようですが、それはまったく気づきませんでした。
劇中の薬物CPH4は架空のものですが、監督いわくそれに近いものは存在するらしいです。まあ、あの監督の言うことなんで、よくわかりませんが。そんな薬物が原因でルーシーがこんなことになってしまうのは残念かなー。
サムスン製品が多すぎてイラッとしましたが、パリの場面では日本車がたくさん走っていたので許します。
不安も痛みも感じなくなったとか言いながら自分の体が消えていく場面では驚いて焦っていたルーシー、こんな感じで脚本のおかしなところもあるけれど、楽しい映画だと思います。