やくもとうずしおをがっつりと

「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。

映画「イン・ザ・ヒーロー」感想

2014年9月公開
監督:武正晴
脚本:李鳳宇水野敬也
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 25年間スーツアクターとして活躍してきた、業界では知られた存在となっている本城渉(唐沢寿明)は顔出しのチャンスを一ノ瀬リョウ(福士蒼太)に奪われる。一ノ瀬の指導もしていく中で、ハリウッドのチャンスが巡ってきた。
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 いきなり串田アキラの歌声で始まる、これは来たよ、来たよ、来ましたよ。
 これは良い映画ですよ! 私が特撮好きというのもありますが。
 映画の裏方さんに対するリスペクトが感じられるとおっしゃる方が多いですが、まさにそのとおりでした。
 あとは、スーツアクターたちの夢というか、日本の映画関係者が持っている夢はこれなんだよと見せつけられた感じです。
 最年長スーツアクターになりつつある寺島進が美術さんと結婚式披露宴をするのですが、その場面から私はずっと泣いていました。なんか泣いてもうたわ。
 テレビの前の皆さんは特撮ヒーロー番組などに対して子供向けのたっすい番組(子供だましのしょうもないもの)だとおっしゃる方もいます。うちの親がそうですし、今までもちらほらとそういう声は聴きました。しかしですね、番組制作者は当然オトナですけど、そんなオトナたちが本気で作っているんですよね。子供だましの作りにしてしまうと、まず真っ先に子供が観ないでしょう。オトナたちが真剣に作っているわけですよ。
 そんな裏側を改めて見せてもらったと思います。
 夢を与える仕事をしているということを作中の皆さんはたびたび語りました。彼ら自身も夢を持っていて、夢を追いかけているのです。ただ、それに対して夢をかなえられない現実もあるのです。そんな場面に本城渉は言葉を返せませんでした。とはいえ、夢を追い続けているけれど、「俺たちは夢を与えているんだ」と信じているわけです。そうじゃないとスーツアクターなんてやってられない。少し自分たちをだましているのかもしれませんが。
 この映画の熱い思いを私は受け取りましたよ!
 ドラゴンフォーの衣装が安っぽい、劇中のアクションが本職じゃないからしょぼいとは思いますけど、
 ところで、スタンリー・チャン監督役のおっさんは韓国映画監督協会の会長なんですね。何やってんすか。それと、串田アキラの歌うドラゴンフォー主題歌は歌詞を担当しているのが井手次郎という方なのですが、八手三郎みたいなものなのでしょうか。
 というわけで、映画館でご覧ください。