- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2009/08/07
- メディア: DVD
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さて、今回は宇多丸さんがけっこう良い評価をした呪怨白い老女を観てみました。ボールを持った白い老女が怖くてビクッとなりました。怖いか怖くないかでいけばだいぶ怖いと思います。
ここからは突っ込みつつ感想をば。
なぜそこでそうなるかな、という場面がありまして最初は意味がわからないのですが、あとで「ああ、そういうことなのか」となります。たとえば、クリスマスイブに配達の仕事をしていて配達先で死ぬほど怖い目にあった男がその日の夜に彼女さんと過ごす場面です。彼女さんがケーキを切っているのを見ていたら怖い目にあったことを思い出しトイレへ駆け込んでゲロ吐きます。すると彼女さんが男を心配してさすってあげる、そこまではいい。さすったあとでなぜキスをするんだ。意味わかんね。でも、キスをする意味が直後にわかります。
なんだろう、意味のわかんない演出があって、それが怖さを増幅する装置になっているようです。わけのわかんない怖さです。でも、でも、何か気になるからと言って、勝手に他人の家に上がったり、誰かが入ったトイレをのぞいたり、しねえよ! そういうところが少し無理あるんじゃないですか。
もうひとつ、南明奈が美術室で絵などに見入る場面、あれも全体の物語とは関係ないと思うのですが、どうなんでしょう。一応別の作品として「黒い少女」とかあるし、そういうのも観ておかないとわからない部分があるのかもしれませんし、白い老女がなぜボールを持っているのか別の作品を観るとわかるらしいので、そういうのも観ておかないとだめなのでしょうか。
物語はいたって単純ですが、編集によって時間の流れを遡るような感じになっていて、終わってみると、ああ、なるほどそうなのか、となりました。
笑った場面があります。それは、呪怨シリーズで有名なトシオが窓の外から部屋の中の犬のおもちゃに向かってにゃあにゃあ言っているところです。でも、トシオは出てくる意味ないですよね。話にまったく関係ないし。
ちょうど1時間、サクッと観れます。R15指定なのですが、どのへんがR15なのか私にはわかりませんでした。もしかして、残酷描写あったけど、それなのかな。ホラー映画として怖かったのと、最後の南明奈がかわいかったので、おすすめです。それにしてもさあ、邦画DVDの音量、どうにかなりませんかね。セリフをはっきり聞きたいから音量を大きくしてみるとBGMばかり大きくなってセリフの音量は小さいままでして。改善してほしいです。
この頃、映画を真剣に観るようになりました。じゃあ、今までは真剣じゃなかったのかよ、と言われれば、まあ、そうですな。けっこうテキトーでした。宇多丸さんの影響をガンガン受けています。あと、宇多丸さんが良い評価をした作品しか観る気がしなくなってしまいました。今までは興味のあるジャンルなら節操なく観ていましたが。影響受けすぎ。この状況がいいのやら悪いのやら。