2024年7月日本公開
監督:グレッグ・バーランティ
脚本:ローズ・ギルロイ
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あらすじ:アポロ11号発射まであと180日、カナベラルのNASA発射基地にケリーがやってきた。資金不足と失敗続きでアポロ計画の続行が危ぶまれる中で、彼女は大統領側近のモーが送り込んだマーケティングのプロだった。大胆な広告戦略を打ち出すケリーと、発射責任者のコールは互いにぶつかり合いながらも次第に惹かれ合っていく。そんな中、モーが11号失敗に備えてフェイク映像を生中継するできるようにケリーへ指示するのだった。果たして、11号はどうなるのか。
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これぞフィクションの為せる技といった感じでございます。ぜひ劇場でご覧ください。これは全部フィクションだからね! 理解した上で観てね!
1977年に公開されたカプリコン1という映画は、火星への有人探査計画を成功させたと見せかける映像を作るというお話でした。その映画がきっかけで人類は月に行っていないという陰謀論が広く浸透します。そこを逆手に取った本作は、映画から始まった陰謀論を映画で面白おかしくしてやろうというわけでございますね。
これはこれで陰謀論が拡散されてしまいそうですが。
本作は、アポロ計画が成功するのかしないのか、めちゃくちゃドキドキさせてくれます。すっごくフィクションなので現実の知っている結末にならないんじゃないかと思わせます。
責任者のコールは、めちゃくちゃ頭の良い人物のはずなのに演じているチャニング・テイタムのせいでそういうふうに見えないのはなんだか残念ですが、まあいいでしょう。いや、残念に見えるからこそケリーが輝くわけですね。残念に見えるNASAを輝かせたのはケリーでございますよ。
アポロ計画遂行のために災害義援金に向けられるはずだった国家予算が削られたのはけっこうたいへんなことだと思いますが、それもサラリと流されていきました。月面着陸の意義とは。ケリー強し。ケリー最高。
ケリーがいたら物理の基礎研究なんかも簡単に予算獲得できそうですけどね。
俺たちのクルーだ! ちなみに、ここに貼った本作のポスターが怪盗グルーのものと似てるなあと思いました。遠目で眺めたら似ています。