2023年12月日本公開
監督、脚本:ソフィ・バーセス
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あらすじ:22世紀が近いニューヨーク、ハイテク企業で働くレイチェルは会社から昇進とともに子作りを提案された。ペガサス社が提供している人工子宮で負担なく子供を持つことができるという。植物学者の夫アルビーに相談なくペガサス社を見学してしまい、喧嘩してしまうこともあったがふたりは人工子宮で子作りを始めた。順調に生育していくが、やがてふたりの考えの違いやペガサス社の方針など小さな軋轢も起きていく。果たして、出産まで至るのか。
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こちらでは2024年2月公開となりました。
技術的にはいっさい課題のない完璧な人工子宮です。科学技術こそが人類の未来を救うと信じる私ですのでたいへん満足のいくお話です。ところが、そう簡単にはいかないのですね。
親たちの精神面が科学技術に追いついていません。しかも政治やペガサス社の思惑があまりよろしくないのです。スウェーデンから見学に来た夫妻がペガサス社の暗部にツッコミを入れていましたが、作中のアメリカ合衆国は、なんと、教育予算がゼロであり教育は民間任せだというのです。なんでもかんでも民間に任せてしまう国といえば日本ですが、未来の米国は日本みたいに民間任せになってしまうというのですか。
妊娠や教育の問題を垣間見る良い作品だと思います。