2023年9月公開
監督:斎藤工
原作:神津凛子
脚本:倉持裕
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あらすじ:長野県松本市で暮らす清沢一家、夫の賢二と妻のひとみと娘の3人は念願のマイホームを手に入れた。だが、マイホームを建てた会社の営業である男が自宅近くで死亡した。その後も不可解な事件が続き、ひとみも自宅の中で恐怖を感じるようになった。彼らにいったい何が起きているのか。
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原作未読です。
舞台がまたまた長野県でございます。諏訪地方ではなかったものの、近所の松本です。ところが、松本市内での撮影はエンドロールによりますといっさいしていないようですね。ほとんどの撮影は宮城県仙台市のようです。たしかに、松本市内にはないはずの都市高速道路みたいな高架道路が見えていたのでおかしいなあと思いました。
さて、本作ですが、人物の顔をアップで映す場面がたいへん多かったです。マイホームが舞台となる映画ですから家の構造は重要なはずなのですが、人物の顔ばかり映すので配置などがわかりません。撮り方が下手ではありませんかね。
編集も全体的におかしくなっています。ふたりがいる場面では両方の表情をガチャガチャ交互に映します。
カメラと編集が見苦しいのですが、お話そのものも面白そうなのにドキドキしません。犯人が存在するわけなんですが、終盤で犯人が明かされても困惑するだけでした。あの人が犯人だったという伏線はありましたかね。もやもやします。
いろいろとうまくない作品です。ホラーやミステリーを撮らせたら間違いないという監督や製作陣ならきっと面白くなりそうです。