2022年12月公開
監督:原恵一
脚本:丸尾みほ
原作:辻村深月
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あらすじ:中学2年のこころは学校に居場所がなく、登校拒否を続けていた。そんなある日、彼女の部屋にある鏡が突然光った。吸い込まれるようにして入っていくと、そこは大海原のど真ん中にある城だった。さらに、同年代の見知らぬ男女6人と狼の仮面をかぶった少女がいた。少女が言うには、こころたち7人は選ばれた子たちであり、1年以内に城のどこかに隠されている鍵を見つけたらその者の願いを叶えられるという。そこから7人の奇妙な交流と謎解きが始まる。
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2022年最後の映画館での鑑賞作品です。原作未読です。
おそらくこの作品が最後の鑑賞になるであろうという意味で注目していたので、作品の良し悪しは期待していませんでした。でも、めちゃくちゃ良い作品でした。ぜひご覧ください。スラムダンクやすずめの戸締まりなどの陰に隠れてしまわないことを願います。
2022年作品で一番泣いたと思います。途中で作中の謎が想像ついたのですが、それ以上の感動がありました。
原作は587ページもあるのですね。7人それぞれの背景が書かれているのでしょうけど、映画のほうは116分の尺に収めるためこころ中心となっています。それ以外のキャラはほとんど描かれません。それでも私はだいぶ泣いたし、キャラ全員が救われたとは言い難いけれど、この先なんとかなりそうという安心感はあります。
アキには、みんなのことを何卒よろしくお願い申し上げたいです。
それにしてもモエちゃんの告白はなかなか強烈でしたね。毒を吐いていたけれど、その毒はこころにも降りかかってそうでした。