2022年12月日本公開
監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:アダム・スティキエル、ローリー・ヘインズ、ソフラブ・ノシルバン
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紀元前2600年、中東の都市カンダックはアクトーン王によって支配され、人々は苦しんでいた。自由を求めた少年が圧政に対抗して命を落とし、父テス・アダムは復讐に燃えて大魔術師の力によって超人となった。テスは長い眠りについていたが、現在に至り眠りから覚める。今のカンダックも強大な武力を持つギャングによって支配されていた。テス・アダムはミサイルや戦闘車で攻撃してくるギャングを瞬く間に叩きのめしていく。この事態を収拾しようと、ヒーローチームのジャスティス・ソサエティ4人がカンダックへ派遣された。いまだに復讐心に駆られているテス・アダムを止められるのか。
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最高です。
ぜひご覧ください。
悪い奴らはとりあえず殺せ。そのあと考えろ。っていうテス・アダム(ブラックアダム)を、未来を見ることができるおっさんと翼を持っているおっさんと嵐を操るネエチャンと巨大化できるニイチャンが止めようとするというわけです。それ以外にヴィランがいるので三つ巴になりますが、ヴィランはとりあえず存在していますよっていうくらいのものです。
ヒーローチームは悪を倒すけど殺しはせずに法の裁きを受けさせたいと考えていて、そういうところが殺したがりのブラックアダムと合わないわけです。
そんなことよりもブラックアダムが悪党をちぎっては投げちぎっては投げ、文字通り千切って投げるんですけど、絵面が面白すぎます。力こそパワー。悩みがあるなら筋トレしろ。暴力が唯一の解決手段です。
ロック様、かっこよすぎます。
一方で、未来を見るおっさんと金の翼を持つおっさんの馴れ合いもちょっと面白いことになっています。このふたりのやりとりはクライマックスで少し泣いてしまいました。
濃厚な124分です。ブラックアダムは映画初登場ですが、ヒーローチームの4人も初登場なので124分で描ききれるのかしらと不安になりました。でも、なんとかなりました。ヴィランは添えるだけです。