やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「NOPE」鑑賞感想

ポスター画像

2022年8月日本公開

監督、脚本:ジョーダン・ピール

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あらすじ:カリフォルニアのグーグルマップでも表示されない僻地で広大な牧場を経営するヘイウッド一家の父が突然死んだ。残された兄のOJと妹のエメラルドが経営を続ける中で、兄は父が死んだ当時に見た飛行物体を妹に話した。それを撮影すれば最大10万ドルが手に入るということで機材を買い込む。一方、牧場の近くで簡素な遊園地を経営しているリッキーは過去に起きた凄惨な事件を思い出しつつ、ヘイウッド兄妹より先に飛行物体の存在に気づいて、遊園地の出し物として利用しようとしていた。やがて、物体が恐怖の事象を巻き起こす。果たして彼らはこの事態に対処できるのか。

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 これまでジョーダン・ピール監督作品はいまいち刺さってこなかったのですが、ですが、今回はめちゃくちゃ面白いのでぜひご覧ください。

 もしかしたら今作は観客へのサービスが過剰なのかもしれません。私はそのサービスを楽しめただけなのかもしれません。今年のランキング1位(当社比)かもしれないと思いましたが、冷静になってみると2位かもしれません。

 冷静になると、二ヶ所が気になります。たとえばバイクが急停止して投げ出される場面です。なぜそうなるのかということです。重大な欠陥でありリコール対象じゃないのかなと思いますけどね。

 もう一点は、突然大勢のマスコミが現れたのはなぜなのかということです。察知していたのでしょうかね。

 ただ、井戸の場面、それと、最後の最後に現れたあいつです。最高じゃないですか。現れたあいつは、「ジャンゴ 繋がれざる者」のクライマックス並みにぶちアがるでしょうよ。井戸の場面の直前にあったAKIRAは過剰演出かもしれません。

 CM監督のあいつも最高なキャラです。面白い男じゃないですか。

 何より、兄のOJが今年最高のキャラです。寡黙で頑固な男は、最近皆さんがハマっている馬をしっかり守りますよ。

 前半のホラーと後半の七人の侍みたいなアクションという二部構成は131分というやや長めの上映時間をまったく感じさせないものでした。

 さて、今作の謎は飛行物体だけではありませんでした。なんと、もうひとつの要素がありました。それはお猿さんです。あのモンキッキは何を意味するのでしょうね。もしかして東アジア系を表しているのでしょうか。