2022年2月日本公開
原作:アーサー・ローレンツ
脚本:トニー・クシュナー
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あらすじ:マンハッタンのウエストサイド。再開発によって追い出されようとしている住民たちがいた。その中でも若者たちはジェッツとシャークスというチームを作り、縄張り争いをしていた。プレルトリコ系のシャークスとポーランド系のジェッツ、決してお互いを理解しようとしない彼らだったが、トニーとマリアが一目惚れして周りの反対を押し切って付き合おうとしていた。それが発端となり、ジェッツとシャークスは決闘することになったのだが、果たして行方は。
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ウエストサイド物語は見ておりません。
映像がめちゃくちゃ美しくて、監督さすがですとなります。オープニングで再開発と若者の現状を表現したのは天才でしょ。
1961年に映画化されたウエストサイド物語は当時のミュージカルを劇的に変えた革命的存在ということで、それをなぜ今更またリメイクするのかというと、当時の状況と今が変わっていないからもう一度警鐘を鳴らしたい、そして、もっとリアルに寄せたいという監督の意図があったようです。
ところで、一瞬の一目惚れで付き合おうとしている二人が原因となって、シャークスとジェッツが決闘しようとしていますが、バカかな? としか言いようがありません。
それだけのことで殺し合いに発展するし、彼らは脳筋ですし、虫の脳みそです。もう少し落ち着きなさい。ただし、彼らをそこまで沸点の低い若者にしたのは社会の責任でもあるようです。とはいえ、だからといって、店にやってきたアニータにアレしようとしたジェッツの面々はもはや言い逃れできませんよ。あの状況を見せられたら、ジェッツはクソ虫ですわ。
2021年日本公開のイン・ザ・ハイツは良かったですねえ。