前回のカガワ日記は、
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トクシマはな、なんでもすだちじゃ。ほなけんな、みんな元気じゃ。
このような電文が回ってきました。この電文が意味するものは何なのか。みんなと相談しました。トクシマ人はみんな元気だからあきらめずにいよう。そういう意味なのではないかということになりました。
すだちですか。もう長い間使っていません。どんな食べ物にもすだちをかける我々トクシマ人なのです。刺身、焼魚、揚げ物、ステーキ、麺類……逆にすだちをかけない食べ物といえば白ごはんです。さすがにそれだけはやったことがありません。でも、白ごはん以外だったら何でもすだちをかけます。
唐揚げにレモンかけてもいいですか。そんな確認はすだちのときはやりません。むしろなぜかけないのか。
さっきの電文が回った翌日、次の電文がありました。それは「トクシマ全域で反抗する。決起せよ」というものでした。おとなしいトクシマ人が反撃するだと!? 少し浮足立ちましたが、カーノーラに逃げているトクシマ人が集まってトクシマへ行こうということになりました。
カーノーラの人々にお礼を言って、国境を越えていきました。コオチ人が「ウンバボー!」と声をかけてくれました。意味はわかりませんが、笑顔で手を振っていたので悪い意味じゃないのは間違いありません。
トクシマ国内に入って山中の峠を越えている途中大勢のトクシマ人が出迎えてくれました。この先はカガワ軍がいるからここで止まれとのことです。さらにすだちの入った箱を渡されました。トクシマ人ならだれもが知っている1kg入りの紙箱です。
紙箱を開けるとぎっしりとすだちが入っていました。そして、1枚の紙が入っていました。それにはこのような文がありました。
これが我々の武器だ。反撃の狼煙はすでに上がっている。我々のトクシマを取り戻せ。我々は最後までやりぬくつもりである。我々はトクシマで戦い、我々はポッカリ川で戦う。我々はますます自信を深めて、ますます強さを増してソードマウンテンで戦う。我々はうずしおを守る。いかなるすだちを消費しようとも。我々は決して降伏しない。
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もうすぐ最終回やなあ。
ほなけんどこの記事はフィクションなんじょ。