前回のカガワ日記は、
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カガワ飲食産業というかカガワうどんによる侵略はサイノ国に及びました。
サイノ国はなんといってもカガワに次ぐうどん消費量です。世界第2位です。そんなサイノ国にカガワうどんの坂出製麺や多度津製麺や志度屋が急激な出店を実施しました。その規模は合計で10万軒です。
サイノ国には山の田んぼうどんという国内30万軒を有する巨大チェーンがあります。それでもカガワに比べたら100分の1にも満たないのですが。
その山の田んぼうどんもカガワから大挙して押し寄せてきたうどんチェーンによって追い込まれています。すでに3分の1の10万軒が閉鎖されました。
そんなカガワうどんによる侵略も終わりの時がやってきました。悪いことはいつまでも続きません。
国際飲食産業委員会でカガワうどんが世界に拡大していることが問題になりました。シンゲンランドではカガワうどんによってほうとうが壊滅状態になり、シンゲンランドのとなりの経済大国トキオが問題視したわけです。トキオ国民が海外旅行でほうとうを食べに行ってもほとんどの店が失われてしまったことに少々お怒りのご様子なのですね。トキオのとなりのサイノ国でも既存のうどん店が次々と失われたことについてはあまりお怒りではないようですが、とはいえサイノ国でもカガワうどんばかりになっているその惨状は目に余るとトキオは言っています。
この問題はトキオのマスコミが大々的に報じました。オオサカにとっても。カガワによってオオサカのうどんチェーンが訴えられて莫大な損害を出したことは記憶に新しいのです。オオサカも問題視しました。
これが世界的なカガワうどん敵視につながりました。サイノ国、シンゲンランド、エッチゼンラ共和国、ヒムカ、ナガサキネシアなどなどで拡大しつつあったカガワうどんチェーンの来客が滞りました。そもそもヒムカなどではカガワうどんのチェーンが飽きられていたようです。
客足が遠のいて収益が悪化しました。一部の国では暴動まで発生してしまって、閉店に追い込まれています。
急激な収益悪化はカガワうどんチェーンの資金繰りを止めたようでして、撤退する資金もないような状態です。もともとカガワうどんチェーンは借金して店舗の急激な拡大をしていました。その借金返済の見通しが立たなくなりました。
カガワの各外食産業大手に金を貸していたのはカナガワールの相模銀行とチーバンの成田銀行です。相模銀行と成田銀行は次々と各国のカガワうどんチェーン店舗を差押していきました。
この差押の行動が早いのなんのって。国際委員会で問題になって客足が減り始めてからわずか1週間でした。
これはこれで何かおかしいですね。
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これはフィクションです。