やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

カガワ日記 (16)

前回のカガワ日記は、

カガワ日記 (15) - やくもとうずしおをがっつりと

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 借金返済が滞ったときの担保ということで、世界中のカガワうどんチェーン店が差押されていったわけです。その行動があまりにも早かったので、一部では金を貸していた相模銀行と成田銀行を疑う動きもあります。

 相模銀行と成田銀行のものとなった各国の店舗ですが、なぜか登記が相模銀行と成田銀行になっていないという情報が入ってきました。

 登記簿によると所有者の蘭が新宿銀行だというのです。新宿銀行といえば世界でも屈指の巨大銀行です。総資産は1京円を超えています。その新宿銀行がすべての黒幕だということが見えてきました。

 相模銀行と成田銀行を隠れ蓑にして、さらにその相模銀行と成田銀行がカガワの飲食産業を利用して世界中の不動産を手中に収めていったということです。

 ただ、ヒムカやフクシマスタンやエッチゼンラなどの国で担保として回収した店舗は次々と地元の不動産業者に売られていったのですが、サイノ国だけは新宿銀行が所有したままです。

 サイノ国の不動産だけは新宿銀行がトキオ合衆国の飲食チェーン大手多摩ファミリーレストランに売ったということが数日後に発覚しました。これによって多摩ファミリーレストランはサイノ国に10万店舗も一気に開店していったのです。サイノ国の飲食産業がトキオのチェーン店によって支配された瞬間でした。

 新宿銀行がサイノ国以外の物件を所有しなかったのは、新宿銀行頭取の発言「ヒムカ? エッチゼンラ? 聞いたことない知らない国だ」がすべての理由です。副頭取は「辺境の国については存じ上げない」と発言しています。

 カガワは利用されただけだったようですね。

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これはフィクションです。