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「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。

映画「鋼の錬金術師」鑑賞感想


2017年12月公開
監督:曽利文彦
脚本:曽利文彦、宮本武史
原作:荒川弘鋼の錬金術師
音楽:北里玲二
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あらすじ:エドワードとアルフォンスのエルリック兄弟は、死んでしまった母を生き返らせようと、錬金術の最大の禁忌である人体錬成を行う。その代償としてエドワードは右腕と左足を失い、アルフォンスは体すべてを失う。エド国家錬金術師となり賢者の石を探す。それはアルフォンスの体を取り戻すためだった。ショウ・タッカーからティム・マルコーという人物の存在を知ったエドであるが、そこで待ち受けるものはホムンクルスだった。
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 毎度原作もアニメも知らない私です。
 実写化されていく数々の作品、今回は「ハガレン」ってやつです。皆さん、原作は大好きでしょう。
 まず、CGはすばらしいです。劇場で配られる特典では、監督と原作者の対談が載っていますが、その中でもハリウッドに負けていないと語られています。そのとおりだと思います。衣装もコスプレになっていません。
 では、映像以外はどうか。主演をはじめとして出演者の演技がだいたいひどいです。電話ボックスで受話器から聞こえてくるマスタング大佐の声もひどいです。セリフも「喰らえ」には失笑でした。
 演出もおかしくて、ウィンリィが列車の窓から眺めていると突然叫ぶ、叫んだ理由は何か。おそらくマルコーを見つけたのでしょうが、なぜ叫んだのかよくわからないままマルコーを発見したのでした。
 そのマルコーを探しに行く車中でのエドウィンリィの会話も、アップルパイをネタにした笑い話なんでしょうが、それがまったく笑えません。つまらん!
 将軍の企みで誕生した大勢の化けもんも、錬金術師たちではなく兵士たちによって掃討されました。全然大したことないじゃないですか。
 ホムンクルスのラストというやつ、大佐も含めていろんな人をその指で殺す機会はいくらでもあるのに、何もせず、反撃してくるのをゆっくり待っているような感じです。
 このように、映像以外はすべてがひどいです。山田涼介は暗殺教室のときアカデミー賞で新人賞を獲得したことがありますが、なかなか演技下手じゃないですか。暗殺教室のときは演技ひどいとは思わなかったのですが。何かおかしいです。どいつもこいつも何か演技がおかしい……。あ、アルだけは演技がうまいと思います。演技と演出以外だと、音楽もやかましいだけじゃないですかね。
 ただし、劇中でエドがやたらと「チビ」と言われていたのは、それだけは笑いました。
 出演者がすべて日本人なのは違和感無しです。撮影で使われたイタリアも、舞台としてうまく使われたと思います。
 ちなみに、賢者の石を手に入れたエドがアルのためにそれを使おうとしました。でも、思いとどまります。それって、思いとどまる必要がありますか。賢者の石は人を犠牲にして作られたものです。その石が、どうにかすれば犠牲になった人々を復活させられるならアルのために使わないという方針は正しいでしょう。でも、どう考えてもあの石はもう石であり、アルのために大切に使わせていただいても倫理的な問題はないと思うのですが。
 せっかく映像はがんばっているのに、それ以外がひどいので、とにかく残念です。