やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「ソロモンの偽証 前篇・事件」感想


2015年3月公開
監督:成島出
脚本:真辺克彦
原作:宮部みゆき「ソロモンの偽証」
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あらすじ:クリスマスの朝、雪に覆われた中学校の校庭で柏木卓也という14歳の生徒が転落死してしまう。彼の死によって校内にただならぬ緊張感が漂う中、転落死の現場を目にしたという者からの告発状が放たれたことによってマスコミの報道もヒートアップ。さらに、何者かの手による殺人計画の存在がささやかれ、実際に犠牲者が続出してしまう。事件を食い止めようともせず、生徒たちをも守ろうとしない教師たちを見限り、一人の女子生徒が立ち上がる。彼女は学校内裁判を開廷し、真実を暴き出そうとするが。(シネマトゥディより)
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 公開初日に鑑賞です。その前日に映画館のホームページでこの映画の存在を知りました。成島監督作品は「八日目の蝉」と「聯合艦隊司令長官〜」のみを観ただけです。宮部みゆきの原作小説も未読です。
 自殺事件に巻き込まれた中学生たちの状況があまりにも壮絶で、鑑賞しながら頭を抱えそうでした。どうして彼らがこんなひどい目に遭わなければならないのでしょう。勘弁してください。観てるこっちがつらくなります。
 ただ、中学生の頃の私といえば、アホガキでした。高校生でもだいぶ程度の低い状態でした。なので、作中の彼らがあまりにもオトナであり、感情移入するまでには至らなかったです。こんな中学生はいねえだろ、と。でも、東京の中学生はもしかしてこんな感じなのかなと思ったり。
 しかも、彼らは自分たちだけの力で校内裁判までやってしまおうと立ち上がるのです。荒唐無稽で少しばかりついていけないのでした。
 とはいえ、裁判をやろう!と思いつく主人公と、そこからみんなで協力して裁判の準備を進めていく過程は、それはそれで手に汗握る展開です。困難な壁が次から次へと。
 先生による妨害があり、出廷させたい被告(彼もまた中学生)が出廷しそうになかったり、それでも準備は進んでいきます。
 果たして後篇で無事裁判は開廷されるのでしょうか。映画のスタッフロールのあとに後篇の予告が流れて、開廷までこぎつけるようですが、そこで暴かれる真実がえらいことになりそうですな。
 それにしてもデブの女の子がかわいそうです。彼女だけが割を食っているじゃないですか。あまりにもイイ子すぎるし、揚句は……。彼女の自宅での幸せそうな食事風景のあとに彼女がたいへんなことになってしまって、その展開のせいでますます精神的にやられてしまいます。
 さて、裁判ですが、日頃から私は裁判員裁判にぜひとも参加させてほしいなあと思っています。いつになったら裁判員の招待状が来るのか、郵便受けが気になってしかたありません。それは今の日本の司法に疑問を持っているからでもあります。高知のバス白バイ衝突事故や東住吉事件や志布志事件など、私は裁判所と検察と警察に大きな疑念を持っています。それに、和歌山カレー事件もおかしいと思っていますよ。誰がどう見てもHさんが犯人ですけど、確実な物的証拠がない状態で有罪、死刑となりました。状況証拠がそろっていますけど、それでもやっぱりおかしいです。
 もともと刑事事件に対して疑問を持っていたので、この映画の裁判にも大きな関心があります。ただ、作中の彼らに物的証拠を提示させるのはさすがに酷かなと思うので、完璧な裁判をやるのは無理です。それでも、どこまで正しい裁判をやることができるのか、責任のある有罪無罪の判決を出すことができるのか気になる今日この頃、後篇公開日4/11が待ち遠しいです。
 ところで、あらすじの「何者かの手による殺人計画の存在がささやかれ、実際に犠牲者が続出してしまう」なんて、作中になかったと思うのですが。前篇の死者は2人だけではありませんかね。あれれ?
 とにかく、後篇を待ちます。