2022年9月公開
監督:沖田修一
原作:さかなクン
脚本:沖田修一、前田司郎
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あらすじ:小学生のミー坊は四六時中魚のことを考えている。ごはんも魚だ。母はそんなミー坊のすべてを許している。だが、父は心配でしょうがない。そんなミー坊は中学高校と成長していくが、魚のことばかり考えている様子はいっさい変わらない。出会いと再会を経験しながら、ミー坊はミー坊だけの道を歩んでいく。
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予告が痛々しくて、見たくなかったのですが、結局見てしまいました。
ミー坊のやることなすことを見ていると不安に駆られて、心配で、ドキドキします。
魚といえばさかなクンさんです。そんな大先生の半生をだいぶ脚色した本作です。うちの母がさかなクンを初めて見たとき、「気持ち悪い。見たくない」と言い放ちましたが、中学生で日本初のカブトガニ人工繁殖を成功させたり、絶滅危惧種のクニマスを発見して平成天皇から称賛されたり、すごい御方なのです。さんをつけろ事件も面白い出来事でした。本当かどうかわからないですが、赤ちゃんのときから絵を描いていたというのですが。
生まれ育ちなどは脚色されていますが、作中で、アルバイトを転々としたこと、鮨屋の壁に魚の絵を描いて転機になったこと、カブトガニなどなどは本当にあったことなんですね。
さかなクンさんは生き方を変えなかったということがすごいわけですね。それで、作中でミー坊が常々語った夢は実際に叶っています。
映画として面白いかと言われると、139分は長すぎます。120分以内に収めていただきたかったです。無駄な説明がなくて、何気ないやりとりで見せていくのはうまいなあと思います。
ヒヨが付き合っている彼女さんにミー坊を会わせたのはなぜだったんですか。あの彼女さんは他人の夢を笑いやがって、ほんとに許せねえやつでしたけど。
ちなみに、作中で教師役をやっていた鈴木拓さんはさかなクンさんとは中学高校の同級生だそうです。
見た後で、この感想を書いた後で知ったのですが、脚本の前田司郎さんに問題が起きていたんですね。それを知ってしまうと見方がガラリと変わります。